日本テレビ「NEWS ZERO」

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イチメン 2011年12月26日 2012年は選挙Year

来年2012年といえば
ロンドンオリンピック・パラリンピックですが、
他にも2012年という年が
注目されている理由があります。

12月24日、
ロシアのモスクワで
行われた抗議集会。

インターネットで呼びかけられた若者たちが、
主催者発表で10万人も集まりました。

彼らはプーチン首相が
3月の選挙で大統領に
返り咲くことに反対しています。
 

実はアメリカのオバマ大統領を始め
来年2012年は
世界各地でリーダーを選ぶ選挙が
集中する「選挙イヤー」。
世界が大きく変わるかもしれないんです。

まず1月には台湾総統選が行われます。
この選挙を皮切りに世界各地で選挙が行われます。


3月にはロシア大統領選、
4月にはフランス大統領選が予定されています。


 

11月、世界が注目するアメリカ大統領選が行われます。
12月、日本のお隣・韓国でも大統領選が行われます。

秋には選挙ではありませんが
中国でもトップの交代が予定されています。
 

選挙で再選を目指すのは
アメリカのオバマ大統領と
フランスのサルコジ大統領。

退任を表明している
ロシアのメドベージェフ大統領と

法律で再選が禁止されている
韓国のイ・ミョンバク大統領は交代。

中国では共産党大会が開かれ
胡錦濤国家主席から新しい指導者に交代します。

来年行われるリーダー選びでは
いずれも「経済政策」がカギを握りそうです。

アメリカは今年、
若者たちがニューヨークを中心に
貧富の格差是正を訴えるデモを展開。

このため大統領選挙では
若者などの雇用対策が争点となります。
 

次に、ギリシャに端を発した
財政不安に振り回されたフランス。

財政不安への対応とともに
景気・雇用対策がポイントになりそうです。

韓国ではおよそ4年前に
現在のイ・ミョンバク政権が誕生しました。

私もその選挙前に就職難に直面する
韓国の若者を取材しましたが、
経済政策に期待する声が多く聞かれました。


ところが現政権でむしろ格差は広がったため、
次の政権は雇用の拡大と
格差是正に応えることが最優先課題となりそうです。

ロシアは冒頭で若者らによるデモを紹介しましたが、
彼らの怒りの根底には
「腐敗した政治の結果、官僚と貧しい人の格差が拡大した」
との思いがあるといいます。

メドベージェフ大統領に代わり
大統領復帰が確実視されている
   プーチン氏の対応が注目されます。

中国では経済成長の伸びが減速。
高い物価も市民の不安の元となっています。

胡錦濤国家主席に代わる新しい指導者も
この点で難しい舵取りを迫られることになりそうです。

リーダーたちが代わることで
世界がどう変わるのか注目されます。