日本テレビ「NEWS ZERO」

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イチメン 2011年9月19日 9・11

イチメンは特別版です。
2001年9月11日アメリカ同時多発テロから10年。
実行犯とされたアルカイダの指導者ビンラディン容疑者は
ことし5月、殺害されました。

しかし、アメリカ国内では今も、新たなテロの脅威が続いています。
まずは、こちらをご覧下さい。

これら12人の若者は、FBIが写真を公開している
テロの容疑者ですが、実は全員、アメリカで育ち、
アメリカの国籍を持ったテロリストです。

彼らは「ホームグロウンテロリスト」。
すなわち、「自国育ちのテロリスト」と呼ばれ、
アメリカ国内の新たな脅威として警戒されています。

アメリカで脅威となっているホームグロウンテロリスト。

そもそもその存在が認識されはじめたのは、
2005年7月イギリス・ロンドンで地下鉄などを狙った同時多発テロでした。

実行犯が、国外のテロリストではなく、イギリス国籍だったのです。

ホームグロウンテロリストによるテロ活動の摘発件数は、
アメリカだけでもこの10年間で未遂を含め43件にのぼります。
 
このうち実に22件は2009年5月以降に発生しており、
まさに"最近の脅威"といえます。

ホームグロウンテロリストの怖さは、その存在がみつけにくいところにあります。
これまでテロを防ぐには、国外のテロ組織を監視していればよかったのですが、 

ホームグロウンテロリストの場合は、国内の一般市民がインターネットなどで勧誘されて、

ある日突然テロリストに変貌するため、その存在に気づきにくいのです。

さらに、パスポートを持っていて出入国が容易なため、

気づかないうちに国外でテロ組織と接触し訓練を受け、

戻ってきてテロ行為におよぶ可能性もあります。

アメリカテロ対策の専門家エバン・コールマン氏は、
「現代のテロリストは、洞窟の中にはいない。
私達と同じような人たちで、時には我々の近所に住んでいる可能性がある。」と話しています。