日本テレビ「NEWS ZERO」

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イチメン 2011年8月29日 ブラインドサッカーとは

ロンドンを目指すなでしこジャパン、男子の代表と
サッカーが盛り上がる中
ZEROでは"もうひとつの"日本代表に注目します。

 

アイマスクをして整列する選手たち。
彼らは視覚に障がいがある選手が中心となってプレーする
「ブラインドサッカー」の日本代表です。
数ある障がい者サッカーの中で
ちょうど1年後に開幕するロンドン・パラリンピック
初出場を目指しているブラインドサッカー。
どんな競技なのでしょうか。
 

 

アイマスクをしていることを感じさせない
キレのあるドリブル。

時には激しいボールの奪い合いも。

正確なシュート。

ヒトは情報の8割を視覚から得ると言われています。
それを遮られた状態で
ブラインドサッカーの選手たちは熱い戦いを繰り広げます。

 

まずルールを確認しましょう。

コートの大きさはフットサルと同じ
およそ40メートル×20メートル。

ただサイドライン上には
高さ120センチのフェンスが置かれていて
ボールが外に出ないようになっています。

 

1チームは攻撃と守備を行うフィールドプレーヤー4人と
ゴールキーパーのあわせて5人です。

4人のフィールドプレーヤーはアイマスクをします。

ただゴールキーパーは目の見える選手が務め
アイマスクをする必要もありません。

またコーラーというコーチが相手ゴールの裏にいて

ボールを持っている選手に
ゴールまでの角度や距離を声で指示、
それをもとに選手はシュートします。

 

そして試合で使われるボールにも特徴があります。

振ってみると...カシャカシャと音がします。

実は中には鉛の玉が入っています。

この音を頼りに選手はボールがどこにあるか把握します。

 

音がとても重要なブラインドサッカー。
 
試合会場にはこんなお願いが張ってあるほどです。

さらに通常のサッカーにはない特別ルールもあるんです。

 

試合中、選手たちが発する「ボイ!」というかけ声。
スペイン語で「行くぞ!」という意味です。
 

選手同士が気づかずに衝突することを避けるために
事前に声をかけてからボールをとりに行くのが
ルールとなっています。
 
こうしたルールが
視覚障がい者には危険で難しいと言われた
サッカーを可能にしたといいます。

日本代表は12月
仙台で行われるアジア選手権で
パラリンピック初出場をかけて闘います。

ZEROはこれからも
ブラインドサッカーを追い続けます。