松田選手の訃報により、改めてその重要性が認識されたのが、AEDです。
松田選手がプレーしていたJFLも設置の検討を始めましたが、
一体どういうものなのでしょうか。まずはこちらをご覧下さい。
駅でよく見かける白い箱ですが、この中にAEDが入っています。
ほかにも空港や新幹線の乗務員室と客室、自動販売機の中など、
一般の人が使える場所に置いてあるAEDは全国で25万台にのぼります。
(平成22年12月現在 日本心臓財団より)
AEDとは自動体外式除細動器という医療機器で、
心筋こうそくなどで心臓が正常に動かなくなった場合に、
電気ショックを与えることで心臓の動きを元へ戻すものです。
医師免許を持たない一般の人でも使うことができます。
<スタジオ部分>
櫻)今回は練習用のものを借りてきました。
あけてみると機械が入っています。
この使い方を日本赤十字社の救急法指導員の安藤史明さんに指導してもらいます。
よろしくお願いします。
安)よろしくお願いします。
櫻)では、人形を使って実践してみます。町で倒れている人をみかけたとします。
まずは何をやったらいいのでしょうか?
安)まずは声をかけて意識を確認し、反応がない場合には、協力を要請します。
周囲の人に救急車を呼んでもらいながら近くにあるAEDを持ってきてもらいます。
そして待っている間は呼吸を確認し、呼吸していない場合は心停止と判断し、
人工呼吸を2回、心臓マッサージを30回セットで繰り返します。
(日本赤十字社のマニュアルより
→他団体のマニュアルでは人工呼吸が含まれないことがあります)
櫻)ではAEDが届いたらどのように操作するのでしょうか。
安)まずは、ケースから出し電源を入れます。すると音声ガイドが流れるのでそれに従います。
櫻)(電源ボタン押す)
音声ガイド「パッドを患者の胸に装着してください」
安)上半身裸の状態にしてひとつを右の鎖骨の下あたりに、
もうひとつを左の脇から下へ5センチから8センチのあたりに取り付けます。
実際には、取り付けている間も心臓マッサージなどは続けることになります。
音声ガイド「心電図を解析中です」
「ショックが必要です。体から離れてください。」
「必要なら心臓マッサージと人工呼吸をしてください」
安)機械が自動的に心電図をとり、心臓がけいれんしている状態と
診断したので電気ショックを与えるべきと指示が出ました。
ただし、電気ショックが必要ないとなった場合も
心臓が完全に止まっている可能性があるので、
心臓マッサージと人工呼吸を続ける必要があります。
櫻)(ボタン押す)
ショックのあとも反応がない場合は、どうしたらいいんでしょうか。
安)反応しない場合は、救急隊が到着するまでは
心臓マッサージと人工呼吸をくりかえしてください。
AEDは2分おきに心電図をとるので、再び電気ショックが必要な場合は
音声の指示が出るので従ってください。
櫻)安藤さんありがとうございました。
安)ありがとうございました。
櫻)一般の人がAEDを使ったことで、いのちが救われたケースはおととし258件ありました。
(総務省消防庁より)
以上イチメンでした。