日本テレビ「NEWS ZERO」

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イチメン 2011年7月25日 わたしに、できること。

きょうは「わたしに、できること。」
これまで、被災地のボランティアはがれきの撤去などが中心でしたが、
仮設住宅で新たなニーズも生まれてきています。
まずは、こちらをご覧下さい。

宮城県・気仙沼市の仮設住宅にある青空カフェです。
(シャンティ国際公益ボランティア会)

住民同士の交流の場としてボランティアがつくったものですが、
実は、重要な役割を果たしています。
 

宮城県ではおよそ2万戸の仮設住宅を建設する予定で、(6/24現在)
その半分にあたるおよそ1万戸の入居がようやく完了しています。(7/14現在)

その仮設住宅では、それぞれ違う場所に住んでいた住民が
入居してくる場合があります。

住民同士が初めて顔を合わせる場合、
近所のつながりが薄くなりがちなため、心配なことがあります。

例えば、周りに話し相手がいないことで、
避難生活のストレスがたまりやすくなる可能性があります。

さらに深刻なのが"孤独死"です。
阪神・淡路大震災のとき、仮設住宅で一人暮らしの高齢者が
誰にも知られずに亡くなるケースが問題となりました。

これらの問題をさけるためには、仮設住宅の住民同士が
新たなつながりをもつ必要があります。
 
そのきっかけをつくるボランティアの活動を取材しました。

<VTR>

宮城県・気仙沼市の仮設住宅。
その1室に十数人の人たちが集まっていました。

ボランティア「ここを合わせて縫ってください隠すように」

ボランティアの人たちが教えているのはタオルで象を作ること。

「まけないぞう」といいます。

ボランティア「お母さん職人ですからね、ゾウさんの」

活動の目的は一緒に作業をしながら友達を作ろうというものです。
 

Q 2人がここでお話しするのは?
「今、今(初めて)!」

ここで今日初めて出会ったという2人。
作業を通していつのまにか仲良くなっていました。

   参加者「ちょっといい?見て」
ボランティア「いいと思う」
   参加者「どのようにそんなにシュとなるの?私全然入っていかない(笑)」

いまボランティアに求められているもののひとつは、
こうした仮設住宅に住む人同士の交流の場を提供することだといいます。

参加者「同じ目的を持てば仲よくね。知らなくても」

とちぎボランティアネットワーク 滝口奈緒美さん
「最初は私たち(ボランティア)がきっかけを作らせてもらって何回かやるうちに
ゾウ作ろうとかお茶のもうよとか定期的に集まれたらいいなってすごく思うので」


 
避難生活が長引くなか、人と人との繋がりを築くことが重要になってきています。

こうした仮設住宅でのボランティアはまだ一般募集が行われていませんが、
今後、ニーズが増える可能性があり、各ボランティアセンターは
募集を検討しているということです。

以上イチメンでした。