日本テレビ「NEWS ZERO」

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イチメン 2011年7月18日 なでしこJAPAN

イチメンは「なでしこJAPAN」
決して平坦ではなかった女子サッカーの歴史に迫ります。

まずは、こちらをご覧下さい。

こちらは今からちょうど30年前、
初めて招集された女子日本代表の選手たちです。

写真は、初の国際大会に向かう空港で撮られました。

このメンバーがいわば「初代なでしこJAPAN」とも言えます

彼女たちが集められた1981年は今とはだいぶ違っていました。

現在の女子サッカーは
・男子と同じ大きさのピッチ
・試合時間は前後半45分ずつ
・1チーム11人

しかし当時、国内の女子の試合では
・ピッチの広さは今の3分の2
・試合時間は前後半25分ずつで今の半分くらい
・1チームの人数は「選手が集まりにくい」という理由から11人ではなく、8人

「初代なでしこ」のひとりで、女子の代表として初めてゴールを決めた
半田悦子さんにお話をうかがいました。

元日本代表
静岡・常葉橘学園高校女子サッカー部
半田悦子監督(46)

「当時、日本国内の試合だと応援してくれる人は家族や知り合いしかいなかった」

「初めて行った(アジア)大会、とりあえず相手が強いというイメージの記憶しかなくて、
自分が(代表として初めての)点を取ったことさえも薄い記憶」

「予算がすごく厳しかった。
遠征行ったり大会に行ったりして必ず3万円(自分で)払っていた。」

「日本代表でもお金を払いながらそれで遠征に行っていた」
 
次に、女子サッカーの人気の移り変わりを示すこんな数字があります。

代表チームが発足した1981年度に
女子チームに所属する選手はおよそ2400人。

そこから選手数は着実に増え、
15年後には2万4000人に迫り、一時ピークに達します。
その96年は初めてオリンピックに出場した年でした。

ところがそのアトランタでは結果が残せず、選手数も減少。
次のシドニーオリンピックの出場も逃しました。
 
ここから再び巻き返したのは、「なでしこJAPAN」を名乗って挑んだ
2004年のアテネオリンピックでの健闘、
そして3年前の北京オリンピックでの「ベスト4入り」だと言われています。

徐々に選手数も増え始め、女子サッカーの普及には 
代表チームの活躍が欠かせないことが分かります。

現在はおよそ2万5000人いる女子のサッカー人口。

それでも決勝で対戦したアメリカの女子サッカー人口は
504万4000人で、日本の200倍とも言われているのです。

日本サッカー協会は4年後の2015年までに
女子選手を30万人にまで増やす目標をたてています。

キャプテン澤選手は
「これから先の日本女子サッカーのために戦う」とたびたび発言しています。
 
以上、イチメンでした。