日本テレビ「NEWS ZERO」

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イチメン 2011年5月30日 わたしに、できること。 ボランティアバスツアー

今週の
 「わたしにできること」。
 誰でも気軽に
 参加することができる
 被災地での
     ボランティアを紹介します。
 まずはこちらをご覧下さい。

 


岩手県・釜石市で
 泥のかき出し作業を行っている
 ボランティアのグループです。
このグループは次の日、
 平泉の中尊寺へ
 観光に訪れています。


実は、これ
 ボランティアツアー
 というものなんです。
ボランティアに参加する人々には
 食事や宿泊施設が準備されており、
 さらに
 観光を楽しむこともできます。

どのようなツアーなのか、
         取材しました。

**VTR**


埼玉県の大宮駅前。

朝の9時。
続々とツアーの参加者が集まり、
      バスに乗り込みます。

この日から2泊3日
    岩手県に向け出発します。
車内では参加者たちの
    自己紹介が行われました。

*ツアーに参加した30代女性
「私今、転職活動中の主婦なので
(ボランティアツアーに)
 行っておきたいという気持ちも
 ありまして今回参加させていた
 だきました。」
走ること7時間半。
岩手県花巻市の旅館に到着。

1部屋4人で宿泊します。
露天風呂は緑に囲まれた
         源泉かけ流し。
そして夕食の時間。
岩手県産の
白金豚しゃぶしゃぶなど
出されたのは地元の食材。
初めてボランティアツアーに
   参加した古田美奈子さん。

東京でアパレル関係の会社を
       経営しています。
今回は会社を休んで
     このツアーに参加。
そもそもボランティアは
衣食住を自分でまかなう
    「自己完結」が大前提。

しかし、古田さんは...
「ハードルが高いなと思っていて
むずかしいと思っていたんですけど、
このツアーは旅館もついていますし、
観光バスでいけるということで
参加しやすかったです。」


翌朝、7時。
    バスに乗り込む古田さん。


この日はボランティア活動を
          行います。

向かったのは、岩手県釜石市。
ボランティアセンターで、
この日の作業を振り分けられます。
「言われたことを自分なりに
精一杯やりたいと思います」


古田さんが行うボランティアは、
      手紙を封筒に入れる作業。
手紙は被災地の子どもたちへの
    健康診断のお知らせです。
自治体の職員が被災しているため、
このような事務作業にも
ボランティアの力が
      必要となっています。

この日は、10人で3000通の
    手紙を封筒に入れました。

一方、同じツアーに
    参加していた男性陣は...

力仕事の泥だしを
    割り当てられていました。


そして、ツアー最終日は観光。

まず、土産物を売る店へ。


たくさんのお土産を買うことで、
観光地の売り上げに貢献。
  被災地支援につながるのです。
次に向かった場所は
        平泉の中尊寺。

東北で初めて世界文化遺産への
 登録が検討されているお寺です。

2泊3日のツアーを終えた
         古田さんは...

 

「今回、いろんな支援の形がある
 なと思いました。
 ボランティアすることも東北の
 人を応援することになりますし、
 食事をしたりおみやげを買ったりすることも
   またひとつの応援の形だなと感じました。」


*****


古田さんのように
ボランティアツアーに参加することは
 様々な形で
 被災地の助けになります。

 具体的に見ていきましょう。
  
岩手県の
 ボランティアセンターによると、
 ゴールデンウィークの連休後、
 ボランティアへの
 ニーズはさらに増えていますが、
 人手は足りない
 状況だということです。

さらに
 岩手県の観光課によると、
 ことしの
 ゴールデンウィーク期間中の
 観光客の数は、
 去年に比べ7割以上も
 減ったということです。

ボランティアツアーでは、
 たくさんの参加者が被災地を訪れ、
 ボランティアに参加したり、
 観光をすることになります。

被災地にとっては、
 人手不足を解消し、
 観光産業を盛り上げる
 まさに一石二鳥の企画なのです。


ボランティアツアーは
今後も
 各旅行会社などで
 それぞれ
 個別に計画されています。