日本テレビ「NEWS ZERO」

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イチメン 2011年4月25日 わたしに、できること。 募金のあり方編

今回のイチメンは、
募金のあり方を考えたいと思いますが、
ようやく、みなさんの善意が届き始めそうです。
まずは、こちらをご覧下さい。

 

こちらは、
岩手県で被災された方が
義援金受け取りの手続きを
している様子です。

岩手県の担当者によると、
 早ければ今週中にも
   初めて義援金が被災者の元に届くということです。


これまでに、日本赤十字社などに集まった
         義援金はおよそ1770億円。

この義援金は
まず、被災した各県に送られ、
さらに、
市町村から被災者へと届けられる仕組みです。


では、被災者にはどのくらいの
       お金が届くのでしょうか?

 


これは、中央の
  「義援金配分委員会」が決定した基準額です。

亡くなった方や
  行方不明の人のご家族に35万円。

家の被害に対しても、
  全壊に35万円、半壊に18万円。

福島原発の避難区域の
     住民の方々に35万円。

さらに、県に直接集まった
   義援金も上乗せされるため、
県によって、
 支給額や対象者に違いが出ます。

また、被害の全容がいまだ
  把握できない市町村も多く、
すべての人に義援金が行き渡るには
      まだまだ時間がかかりそうです。

 


一方で、よりスピーディーに
    被災者を支援する方法もあります。

それが「活動支援金」です。

被災者に直接お金が
  渡るわけではありませんが、
NGOやNPOなど
今、被災地で活動している団体を
            支援する募金です。


その活動は、
「物資の支援」や
「炊き出し」「巡回診療」
 「被災した家屋の修復」など。


さらに、
こんな様々な活動を行っている
           団体もあります。

宮城県・山元町。

こちらでは
現在も1610人が
避難生活を送っています。
(※4月25日午後7時現在)


役場を訪ねてみると...


仮設住宅などの手続きをする
窓口のとなりに
ラジオ局がありました。

こちらは
災害臨時エフエム放送局
「りんご ラジオ」。


ボランティアが皆様の困りごとを
お手伝い致します。


災害に関する情報を
    毎日放送しています。


「ラジオを通じていろいろな
手続きしたってことあるので、
やっぱりためにはなりますね。」

こうした災害ラジオ局の運営を
支援するのが
    公益財団法人 日本財団です。

先週 
被災地の各自治体で活動する
ラジオ局に対し資金援助を発表しました。


全国から募金や振り込みなどで
集められた活動支援金は
ラジオ局の運営費として
月に150万円から200万円
支給されます。

(りんごラジオアナウンサー)
いくら私たちが頑張っても(支援
金がなければ)可能が不可能に
しかないわけですから、ほんとに
ありがたい。


さらに「活動支援金」は
こんなところにも使われています。

 


彼らはNPO団体のスタッフ。

ハイチ大地震など災害が起こった際に
難民や被災者への
       緊急支援を行う団体です。

今回の震災では在宅避難者や
高齢者、障がい者の方々を中心に
          支援を行っています。


スタッフの一人、堀越芳乃さんに
話を聞きました。


「自治体とか政府とかの支援が届い
ていないところに、
うちとしては(そういったところに)必要としている物を
届けるようにしている。」


必要とする物資が何かを
    直接、被災者のもとを訪れ、調査。


食料品や電化製品など
現場のニーズにあう物資を
     スタッフが買い付けます。


「7396円でございます。」

このとき支払われるお金が
募金などで集められた
       活動支援金です。

 

今回 購入した物資は
陸前高田市にある
  障がい者支援施設へ届けられました。


「一つ一つ来る商品っていうのは、
支援してくださった方が働いた
お金から集まってきて、
みんなで本当に
ありがたく感じているところです。」


「皆さんが(募金などに)
参加してくださって、
私たちがその被災地との間に
入って初めてお届けできるものだ
と思いますので、復興に効率よく
一日でも早く良い状態にもってい
きたいと思います。」


このような支援活動は、
被災者にとってなくてはならない
ものになっています。

このような「活動支援金」ですが、
募金する前に必ず
「募金を集めている団体の
 活動実績や募金の使い道を確認」してください。


中にはNGOやNPOを騙って
  募金をだまし取るケースもあるからです。

自分の責任でよく調べ、
   納得してから募金することが大切です。

 


「活動支援金」の送り先を
     探す方法としては
「東日本大震災支援全国ネットワーク」の
             ホームページがあります。

これは、政府と連携している
  被災者支援のネットワークで、
その中の「寄付」というページには
NGOやNPOの名前や問い合わせ先、
     支援金の使い道などが網羅されています。


このように
「被災者が直接受け取れる」義援金も
「被災者をスピーディーに支援できる」活動支援金も
どちらも非常に大切なものです。

これからも長く
  続けていくことが必要です。