日本テレビ「NEWS ZERO」

http://www.ntv.co.jp/zero/

イチメン 2011年3月28日 わたしに、できること。 ボランティア編

きょうのイチメンも
先週に引き続き、
被災地の方々に向け
私たちにできることを考えます。

まずはこちらをご覧ください。

これは、宮城県石巻市で
炊き出しをするボランティアの様子です。

きょうは、
このボランティアについて詳しくお伝えします。

先週もお伝えしたように、
個人でボランティアに参加するには、
まず直接、被災地の
ボランティアセンターに
出向く必要があります。

被災地では交通手段などの確保が難しいため、
個人でのボランティアは
まだ、簡単なことではないのです。

ただ、被災地では復興に向け、
多くの人手が必要とされています。


そこで、NGOやNPOでは、ボランティアセンターと協力して
事前に数人の先遣隊が被災地に入り、
被災地のニーズなどを調査。

交通手段などを確保した上で、
全国からボランティアを募集し、
チームとして被災地に入っているのです。

きょうのイチメンでは
こうした取り組みを始めたNGOの1つを取材しました。


【VTR】

先週水曜日、東京・高田馬場で行われた、
NGOによる災害ボランティア説明会。

会場には、
およそ100人の若者たちが集まりました。


活動期間は1週間。
場所は津波で大きな被害を受けた、宮城県・石巻市です。

参加条件は、20歳以上の男女。
宿泊場所や食事など他人に頼らず
「自己完結」でボランティア活動ができることが大前提です。

ZEROは、今回、初めて災害ボランティアに
参加した田中佑樹さん(22歳)に密着しました。

都内の料亭で見習いとして働いている田中さん。
参加した理由は・・・

「何でも手伝えることがあるなら少しでも手助けしたいなと思いました。」

そして、おととい朝8時。
現地のボランティアセンターに到着。

田中さんの宿泊先は、大学のグラウンドにたてたテント。


作業内容は被災者の炊き出しや、
津波により街に流れ込んだ土砂の撤去など。

田中さんは「炊き出し」を担当します。

現在、石巻市で問題になっているのが食料不足。
人口16万3000人のうち2万5千人以上が避難所で暮らし、
1日に、おにぎりとパン1つずつしか配られない
ところもありました。
      

さらに食料不足は、避難所以外で
生活をする人たちにとっても、深刻な問題となっています。

自宅などで生活する在宅被災者は
およそ4万8千人。しかし...

(在宅被災者)
「何にもないですね。ここ2、3日ですね。
 (支援物資を)もらえるようになったのは。」

在宅被災者のための支援物資の定期的配給が
いまだ決まっておらず
物資が来ない日もあるといいます。


田中さんは県外から送られきた支援物資などで、
500食分のシチューを作ります。

作業開始から4時間。
クリームシチューが完成。

 


3か所の被災地で配ります。
この時、田中さんは、初めて被災地を見ました。

午後2時半、炊き出し開始。

(被災者)
「うまい!暖かいの食べたの半月ぶりだ~。」

今回取材したNGOでは、
1週間ごとに人員を入れ替えながら
活動を続けていく予定で、
引き続き、ボランティアの募集を行うといいます。

 ●「ピースボート」(VTRで紹介したNGO)
 http://www.peaceboat.org/index_j.html


一方、個人でのボランティアについても、
受け入れる環境が少しずつ整ってきています。


きょうの時点で
宮城県の石巻市、塩釜市、多賀城市、亘理町では、
県外からのボランティアの受け入れを始めています。

最新の状況は、
「全国社会福祉協議会」のHPなどを確認してください。

 ●全国社会福祉協議会(最新のボランティアセンター受け入れ状況)
 http://www.shakyo.or.jp/saigai/touhokuzisin.html
 http://blog.goo.ne.jp/vc00000/

ただ、ボランティアをするにはいずれにしても
食料や宿泊場所などをすべて自分で確保する
「自己完結」が大前提です。


さらに、被災地に行かなくてもできるボランティアもあります。

例えば、さいたまスーパーアリーナでは、
福島県の双葉町から集団避難した方々のため、
今月いっぱい1日100人程度のボランティアを募集しています。

 ●さいたまスーパーアリーナでのボランティア募集(3月末まで)
 http://www.fukushi-saitama.or.jp/site/index.html


ほかにも、
被災した方々を自宅で受け入れる
「被災者ホームステイ」が始まっています。

神奈川県や福井県、大阪府、佐賀県などでは、
受け入れ先となる家庭の募集が行われています。

受け入れの期間や対象の年齢はそれぞれ異なるため、
詳しくは各自治体に確認してください。

 ●被災者ホームステイ
 【神奈川県】
 http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f100652/
 【福井県】
 http://www.pref.fukui.jp/doc/furusato/furusatotop/v-jyutaku.html
 【大阪府】
 http://www.pref.osaka.jp/hodo/index.php?site=fumin&pageId=6533
 【佐賀県】
 http://www.pref.saga.lg.jp/web/index/bousai-top/bousai-kinkyu/touhoku/ukeire/project.html


 【その他 リンク先】
 ●内閣官房震災ボランティア連携室 連携プロジェクト「助けあいジャパン」
 (NGO、NPOボランティア情報まとめ)
 http://www.tasukeaijapan.jp/message/index02.html

 ●義援金の受け付け
 【日本赤十字社】
 http://www.jrc.or.jp/contribution/l3/Vcms3_00002069.html
 【日本テレビ】
 http://www.ntv.co.jp/24h/