日本テレビ「NEWS ZERO」

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イチメン 2011年3月7日 東北新幹線「はやぶさ」

 

 緑色の流線形のボディーが特徴的な
 東北新幹線「はやぶさ」です。
 3月5日(土)、東京駅で出発式が行われました。

 「はやぶさ」を一目見ようと
 多くのファンが集まりました。

 「はやぶさ」は、E5系という
 JR東日本の最新車両です。
 
 最高時速は300キロ。
 国内では山陽新幹線の
 N700系と並んで最速の車両です。

 そして今回、初めて導入されたのが、
 グリーン車よりもさらに高級なグランクラスという座席。

 料金は、東京ー新青森間で
 通常の指定席よりも990円高い、2万6360円です。

 この「はやぶさ」は東京駅と新青森駅を
 最短3時間10分で結びます。

 さらに今月12日には、
 新大阪駅と鹿児島中央駅を
 最短3時間5分でつなぐ、
 山陽・九州新幹線N700系
 「みずほ」と「さくら」がデビューします。

 これにより新幹線の路線が
 本州と九州を北から南まで
 縦断することになるのです。

 新幹線を使って青森から
 鹿児島まで行った場合、
 うまく乗り継ぎを行えば、
 およそ9時間半で移動することができます。

 これらの新幹線には
 地方の観光産業を
 活性化させる期待がもたれています。

 さらに、「はやぶさ」は、
 日本の高速鉄道の技術の高さを
 世界へアピールする
 きっかけとしても期待されています。

 JR東日本は
 アメリカ・カリフォルニア州などで
 計画されている
 高速鉄道の受注を目指しています。

 去年9月、
 当時のアーノルド・シュワルツェネッガー知事を
 「はやぶさ」と同じE5系に試乗させるなど、
 政府と一丸となった売り込みを行ってきました。

 カリフォルニア州の受注をめぐっては、
 日本を含む各国が激しい競争を
 続けていますが、
 一方で、
 同じく日本が受注を
 目指していたフロリダ州では、
 新たに就任した知事が
 高速鉄道計画に反対し、
 先週、中止が発表されました。

 そんな中、日本の企業が受注を
 ほぼ確実にしたものもあります。

 イギリス・ロンドンとマンチェスターを
 結ぶ高速鉄道計画で、
 事業規模を大幅に縮小されながらも
 日立製作所が先週、最終交渉へ入りました。

 このほか、ブラジルなど新興国でも、
 高速鉄道の建設が計画されています。
 日本の高速鉄道が
 世界に広がっていくのか、今後も注目です。