日本テレビ「NEWS ZERO」

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イチメン 2011年2月1日 サッカー選手海外進出

長友選手や長谷部選手など
 海外に移籍し活躍をする
 日本人選手が今、増えています。


香川真司選手は
 ドイツで最も権威あるサッカー専門誌の
 表紙を飾っています。

 これまでに8得点をあげ、
 前半戦のMVPに輝きました。


日本人選手のヨーロッパでの
        活躍をまとめます。

1998年、
 日本が初めて出場したフランスワールドカップ。
 この年、中田英寿さんら
      3人が海外でプレーしています。

日韓ワールドカップ後は、
 中村俊輔選手、
 小野伸二選手ら11人が海外に。

イツワールドカップを終え
・南アフリカ
 ワールドカップ前には
      本田選手ら1人に。

そして、
 南アフリカワールドカップ後は、
 日本人選手は一気に増え、
 今では、なんと30人にもなっているのです。

この背景には、
 ワールドカップに大会連続で出場を果たすなど、
  日本人選手全体のレベルがアップしていることがあるといいます。


また、この30人がどこの国でプレーしているか、
 その内訳です。

 


このように
 ドイツが8人と
  突出していることがわかります。

その理由は何なのでしょうか?
  専門家に聞きました。


=帝京大学(スポーツ経営学)=
   大坪正則教授

「特にドイツは国の方針で倶楽部
経営の健全化というのを求めてい
る。そうすると、年俸をできるだ
け下げるというのがクラブの方針
になってきます。
そうすると、日本人選手は相対的
に年俸が少ないので、獲得しやすい」

 

そこで、
 サッカーの発祥地・イングランドの
 プレミアリーグと、
 ドイツのブンデスリーガを比べてみました。

イングランドでは、
 チームが借金をすることが許されています。
 そのお金で、
 高額な年俸や移籍金を必要とするような
         選手を獲得することができます。

一方、ドイツでは
 サッカー協会が各チームの収支を厳しくチェックしていて、
 チームが借金を抱えることはできません。
 そのため、
 高額な年俸や移籍金を
 必要とするような選手の獲得は難しいといいます。

さらに、
 イングランドにはヨーロッパ以外からの
 外国人選手の人数に制限がありますが、
              ドイツにはありません。


そのため、
 日本人を含む外国人も入りやすいのです。

こうした事情からも、
 ドイツで日本人選手を求める動きが
       活発になっているといいます。