日本テレビ「NEWS ZERO」

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イチメン 2010年7月12日 若者の投票行動

選挙は有権者の「意志」が見える貴重な機会です。

そこで、今回のイチメンはこの選挙で、若者たち、
ネクストジェネレーションが何を考え何を求めたのかに迫ります。

まず、投票を終えた直後の20代30代に話を聞くことができました。

Q選挙に行く理由は?
「二十歳になったばっかりで初めての選挙だったので少し緊張しました」(20歳・求職中女性)
「投票もしないで国の政策を批判することはしたくないので
自分の意思表示をしたいと思いました」(22歳福祉関係会社員女性)

若者の投票率の低さが指摘されていますが、
このように自らの意志をしっかりと投票に表す人も大勢います。

では、今回若い人々は何を重視して投票先を決めたのでしょうか?

これは日本テレビと読売新聞が共同で行った出口調査の結果です。
「いま最も実現して欲しい政策」を聞いたところ、全体では「景気・雇用対策」が一番多く
僅差で「財政再建」「年金・介護」が並びます。
これが、20代では・・・「景気・雇用対策」の割合が0%近くに達しました。
再び、就職氷河期に直面し、「とにかく景気をどうにかしてほしい」という
若者たちの悲鳴が聞こえてきます。

そして、30代になると・・・
注目したいのは「子育て支援の充実」。ほかの世代に比べて多くの割合を占めました。
投票所では子育て中のお父さんからこんな声が・・・。

「子ども手当もありますけど、果たして当初の考え通りになっているか、
非常に不安になっています。よく考えて将来に投資して欲しい」(38歳会社員男性)

では、焦点となった消費税についてはどうでしょうか?

20代も30代も半分以上の人々が、近い将来消費税を引き上げる必要があると答えました。
ただし、今すぐ引き上げることについてはこんな意見もあります。

「とても10%なんて、私は受け入れられないなと思います」(25歳・会社員女性)
「景気に絶対影響すると思うので、将来的には必要というのはわかるんですけど、
今すぐにというのは反対」(3歳・会社員男性)

それでは、若い世代の人々はこのような「意志」をどう投票に結びつけたのでしょうか?

去年の総選挙で民主党に投票した30代の人々。
今回はどの政党に投票したのかを聞きました。すると、

実に、半分以上が民主党から離れ、その多くがみんなの党、そして自民党の支持に回りました。
政権交代を後押しした人々が民主党に「NO」を突きつけたとみられます。
投票所でも厳しい声が...。

「(政権が)民主党になる時は結構色んなことを掲げていたけど、
実際それが実現されているかというと、そういうわけではないなと」(23歳・会社員女性)

一方で、こんな意見も。

「10か月程度で成果が出るものではないので、
もう少し長い目で見て国民もメディアも反応するべきではないかと思います」(22歳・福祉関係会社員女性)

きのう、きょうとネクストジェネレーションの若者たちの声をたくさん聞きましたが・・・
切実だったのは「景気」「雇用」そして
「子育て」を良くして欲しいという訴えでした。
投票率が低いため、政治が若者の方を向いてくれないと言われていますが、
政治家のみなさんが若者との約束をどのように実現してくれるのか注目したいと思います。