イチメンでは今回から
2回にわたり、
参議院選挙についてお伝えします。
今回はこちら。
私たちの一票が、
選挙で どのように反映されるのかを
見ていきます。
その前にまず、
参議院とはそもそも、どういうものなのか、
衆議院と比べてみましょう。
衆議院は、
任期が年で
いつでも「解散・総選挙」の
可能性があります。
そのため
「民意を素早く反映できる」とされています。
一方、それに対し参議院は
任期が6年と長く、
「解散・総選挙」がありません。
そのため
「法案などを長い間、慎重に審議する」
ことが求められています。
さらに参議院は、
衆議院で可決された法案などを再び審議します。
つまり、衆議院をチェックする
役割もあるのです。
では、この参議院の議員を、
私たち有権者はどのように
選ぶのでしょうか。
参議院議員の数は22人ですが、
今回の選挙では、
半分の121人を選びます。
選挙の方法は、
選挙区と比例代表の
二つがあります。
選挙区では、73人が選ばれ、
残りの8人が
比例代表で選ばれます。
投票所に行って、
わたされるのが、こちらの投票用紙です。
これは前回の参議院選挙で
使われたものですが、
今回もほぼ同じ形式のものが使われます。
紙は選挙区と比例代表の二枚。
いわば1人2票
投じることができるのです。
選挙区の紙には
自分が住んでいる選挙区の
立候補者の中から、
投票したい人の名前を記入します。
一方、比例代表の紙には、
政党名もしくは
比例代表の候補者の中から
個人の名前を記入します。
それでは比例代表の当選者は
どのように決まるのでしょうか。
まず候補者個人の名前で集まった票、
そして
政党の名前で集まった票を合計した数字が
その政党の得票数となります。
その得票数に応じて議席数が決まるのです。
そして決まった議席数に応じて
得票数が多い順に当選が決まります。
仮に3議席だった場合、
AＢＣの順番で当選が決まります。
今回の選挙では、
スポーツ選手など、多くの著名人が
立候補していますが、
比例代表では、
これが大きく影響してきます。
一体どういうことなのでしょうか。
仮に、著名なA候補だけが、
00万票を集めたとします。
仮に00万票で議席が割り当てられる場合、
ほとんど票を
集めていないほかの候補たちも
当選してしまうのです。
そのため、各党は、
多くの著名人候補を
擁立しているのです。
これには、
「各党が政策ではなく知名度で候補者を選んでいる」
という批判の声もあります。
投票日は7月11日です。
当日行けない方も、
期日前投票の受け付けがすでに始まっているので
利用してください。