日本テレビ「NEWS ZERO」

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イチメン 2010年3月22日 まだ内定率8割の異常事態

卒業シーズンまっただ中ですが、
不況の影響を受け厳しい就職難となっています。
こちらをご覧下さい。

これは、3月に都内で行われた
『緊急・就職面接会』の様子です。
まだ就職先が決まっていない大学年生、
00人以上が駆けつけました。

こちらは、大学を卒業する学生の就職内定率の推移です。

去年の86.3%から今年は80%まで下がりました。
つまり、5人に1人は就職先がまだ見つかっていない、ということ。
これは、就職氷河期といわれた2000年よりも低い数字なんです。

その結果、卒業しても仕事を探す『就職浪人生』が
数多く生まれてしまうとみられています。

その就職浪人生には厳しいデータがあります。
民間のコンサルティング会社が企業にアンケートをとったところ、
『就職浪人生を来年の新卒者と同じように対応する』と
答えた企業は23.1%。
対して、『就職浪人生を受け入れる予定はない』と答えた企業は、
それを上回り、およそ30%ありました。

こうした中、学生を助ける制度を、
導入する大学が増えてきています。

これまでは、内定があってもなくても、
単位などの条件を満たした学生は、卒業するしかありませんでした。
内定が無い学生は、就職浪人になる場合が多かったのです。

しかし、いま増えている卒業延期制度では、
本人が希望すれば、学費の一部を払うだけで、
学生として大学に残ることが出来きます。
就職浪人にならず、来年度も新卒者として
就職活動をする事ができるのです。

こうした制度は、青山学院大学や成蹊大学など複数の大学で
導入され始めています。

このような厳しい就職活動を体験した大学生に、
 『就職先を選ぶポイントは何か?』
聞いてみました。

♪製造業に就職(男性)
「海外進出を考えている会社」

♪コンビニ業界(女性)
「キャリアウーマンっぽくなりたかったので女性が働ける会社」

♪地方公務員(男性)215
「安定~やっぱ大事だと思います。
いつ会社が倒産したり首を切られるか分からないので」

♪医療系(女性)
「就職難で雰囲気とかでわがままいっている場合でもなかった」

♪教育関係(女性)
「自分がやりたいことを本当にやれるかどうか」

♪地方公務員(男性)
「僕はやっぱり人と近いところで働きたかったので
 自分で地元を変えていくっていうのをやってみたかった」

♪就職活動中(女性)
「笑顔が絶えないところでお互いに力がもらえるような
 ところで働きたい」


このように、様々な意見があったのですが、
『自分のやりがいを優先する』
といった声が、多かったのが印象的でした。

実際に、全国の大学生およそ1万人による
アンケート調査では、最も多かった答えは、
『自分のやりたい仕事ができる会社』の3.5%でした。
2位は、『安定している会社』
3位は『働きがいのある会社』 でした。

若者が希望を持てる社会になって欲しいと思います。
以上、イチメン!でした。