日本テレビ「NEWS ZERO」

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イチメン 2010年2月1日 新たな手段で児童虐待の通報を

児童虐待による子どもの被害が後を絶ちません。
警察庁は、2月から新たな手段で、
児童虐待の情報提供を呼びかけています。
こちらをご覧下さい。

これは、警察庁の『匿名通報ダイヤル』のホームページです。
もともとは、児童売春や女性の人身売買など
犯罪の情報を受け付けていたモノですが、
今日から、児童虐待の情報も受け付けることになったのです。

そもそも、児童虐待を発見した人は、
『児童相談所』などに通報することが、
法律で義務づけられています。

そして、
通報を受けた児童相談所が、
子どもを保護するなどの対応をしています。
これまでは、児童虐待は、子育ての問題なので、
対応してきたのは主に厚生労働省でした。

では、なぜ今回、警察庁は、
児童虐待に関わっていくことになったのでしょうか?

虐待により死亡した子どもは、 
2007年1月から2008年3月までの15か月間に、
厚労省が把握しているだけで78人に上ります。
実に、1週間に1人以上の子どもが死亡しているのです。

このうちおよそ59%は児童相談所などの行政機関が関与していましたが、
子どもの命を救うことが出来ませんでした。

そして、
児童相談所などが関与できなかったケースはおよそ18%を占めています。
つまり2割近くの子どもは、通報すらも無く、
児童相談所も把握できていなかったのです。

このような状況だからこそ、
1件でも多くの情報を集めるために、
警察庁は、児童相談所に加えて、通報窓口を増やそうとしているのです。

匿名通報ダイヤルでは、
すぐに加害者を逮捕する必要がある場合などは警察が対応します。

それ以外は、警察から情報を送られた
児童相談所が保護するなどの対応をします。

また、有力情報には、
最高で10万円の報奨金が支払われることになります。
これによって、児童虐待の被害を少しでも減らしたいと考えているのです。

通報するには、
インターネットで『匿名通報ダイヤル』を検索し、情報を書き込むか、
フリーダイヤル0120-92-839まで電話してください。

以上、イチメン!でした。