日本テレビ「NEWS ZERO」

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イチメン 2010年1月25日 小沢氏、聴取どのように行われた?

 小沢氏への事情聴取は
 小沢氏側からの指定で、
 こちら東京・千代田区の
 ホテルの高層階の一室で行われました。
 土曜日の午後2時前から、
 時間半に渡り、小沢氏は、検察の質問に
 全て答えたということです。

 では、そもそも、聴取を行った東京地検特捜部とは、
 どういう部署なのでしょうか。

 一般的な事件では、
 まず警察が捜査を行い容疑者を逮捕。
 
 そして検察庁が
 その容疑者を起訴するか、
 不起訴にするかを判断します。
 つまり、裁判にかけ、
 処罰するかどうかを決めるのです。

 一方、政治家の収賄事件や
 大規模な経済事件などでは、
 より複雑な法律の知識が必要となるため

 検察庁は、独自の捜査機関である特別捜査部、
 いわゆる特捜部を持っています。
 これらの事件は、警察ではなく
 特捜部が独自に捜査するのです。

 今回の聴取で部屋にいたのは、
 キャップと呼ばれる検事で
 今回の事件を捜査するチームのナンバー2です。
 それに事務官1人と、小沢氏の3人のみでした。

 小沢氏の弁護士は別室で
 待機していたということです。

 事情聴取には、
 大きく分けて二つの種類があります。

 それは、"被疑者"聴取と
 参考人聴取というものです。

 "被疑者"聴取は、事件に関与した
 疑いのある人を対象に行われるものです。

 一方、参考人聴取は、
 その時点では事件に直接関与している
 可能性は低いが、
 捜査の参考になりそうな情報や
 知識を持っている人に対し行われるものです。

 例えば「私は知らない」と
 事件への関与を否定する
 同じ供述をしていても"被疑者"聴取の方が、
 参考人聴取での供述よりも、
 より証拠としての価値が
 高いといわれています。

 今回、小沢氏は、市民団体から
 「収支報告書にウソの記載をした疑いがある」として
 刑事告発されていました。
 そのため、今回の聴取は
 "被疑者"聴取として行われました。

 小沢氏の供述は全て2通の調書に記録され、
 最後に小沢氏がサインをしました。

 これは供述調書と呼ばれるもので、
 今後裁判になったときに、
 高い証拠価値をもつものとして扱われます。

 今後、どのような捜査を
 特捜部が行うのか注目です。