日本テレビ「NEWS ZERO」

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イチメン 2009年12月21日 今年も厳しい雇用

長妻厚生労働大臣は
きょう、東京・池袋のハローワークを視察しました。

このハローワークなど、全国195か所で行われているのが
ワンストップサービスというものです。

これは「仕事の紹介」だけでなく
これまで窓口がバラバラだった「生活保護」や
「資金の貸し付け」の相談を
一か所でできるようにしたものです。

このようなサービスが行われていますが
失業率は依然厳しい状況となっています。

"派遣切り"が問題となった
去年12月の完全失業率は4.3%でした。

それが今年はさらに悪化。
7月には過去最悪の水準となりました。

その後、少し改善するも10月の時点で5.1%と
依然高い数値となっています。

去年、"年越し派遣村"を主催し、
現在は、政府の雇用対策本部にいる
湯浅 誠さんは、こう語っています。
「ことしの後半に失業給付(手当)が
 切れる失業者の人、その人たちの生活が
 壊れる前に、12月年末にむけた
 対応をしっかりしていきたい」

「解雇」や「雇い止め」などで仕事を失った人の多くは
次の仕事を探すまでの生活の保障として
失業手当が支給されます。

厚労省が出した推計によると 
今年6月から12月までに
この支給の期限が切れる人が
およそ39万人にのぼり
うち23万人が、まだ次の仕事が
見つかっていないということです。

この理由のひとつとして「仕事がない」ことが考えられます。 

仕事を求める1人に対し
何件の求人があったかを表す有効求人倍率。
 
10月時点では0.44倍。
つまり、半分以上の人に仕事がないという状況なのです。

さらに、介護や農業など人手不足の分野には
「資格がない」「希望にあわない」などの
理由から就職を希望する人が少なく
求人との組み合わせがうまくいっていないという指摘もあります。

 

一方、相談を受ける側ですが
ハローワークなどの相談窓口が
年末年始あいていない、という問題があります。

このため去年は"派遣切り"にあった人たちが
相談に行けず路頭に迷うという事態も起きました。

厚労省は現在、全国の窓口が年末年始も
受け付けられるように検討しています。

最寄りの窓口がいつまで受け付けるかは
厚労省のホームページなどで確認してください。
 
以上、イチメンでした。