感染が拡大している新型インフルエンザですが、
実は、ワクチン接種のスケジュールが、
一部の地域で前倒しになったのです。
まずは、こちらをご覧下さい。
これは、東京都内の診療所でのワクチン接種の様子です。
東京都の多くの医療機関では、
きょう、子どもへの接種が始まりました。
これまでの国のスケジュールを見てみましょう。
糖尿病や喘息などの基礎疾患のない、
1歳から小学校入学前の子どもは12月からとなっていました。
これが半月ほど前倒しで始まったわけです。
大阪府でもすでに土曜日から子どもの接種が始まっています。
このように前倒しを決めた地域は全国で赤くなっている22都府県。
そのほか、オレンジになっている17道県でも、
日にちは決まっていませんが、前倒しを検討しています。
そもそもワクチンが不足している中、
前倒しとなったのは、新型インフルエンザによって
子どもが重症化する傾向がはっきりしたためです。
厚生労働省の調べによると、
新型インフルエンザの入院患者数は
これまでの累計で6300人となっています。
脳症や肺炎など重症化した人は411人。
そのうちの6割近い237人が10歳未満の子どもだということです。
この事態を受け、厚生労働省は今月6日、
各都道府県に、重症化を防ぐ
ワクチンの子どもへの接種を
なるべく早く始めるように求めたのです。
この要請を受けても、色の付いていない八つの県では、
前倒しできないか、あるいは、「未定」となっており、
地域によってバラツキが出ています。
例えば、福岡県は、ワクチンの数が足りないことから、
前倒しをしないと決めています。
一方、東京都でも、ワクチンの数は足りていないのですが、
すでに都内で3人の子どもが亡くなっていることを受け、
前倒しを決めました。
各医療機関は、ワクチンが足りなくなった場合、
ほかの医療機関を紹介するなどして対応しているということです。
このように各都道府県の判断が分かれているのです。
自分の住んでいる地域がいつから接種を受けられるのかは、
最寄りの自治体のホームページで相談窓口を確認してください。
以上イチメンでした。