日本テレビ「NEWS ZERO」

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イチメン 2009年11月16日 新型インフルエンザのワクチン 前倒しも

感染が拡大している新型インフルエンザですが、
実は、ワクチン接種のスケジュールが、
一部の地域で前倒しになったのです。
まずは、こちらをご覧下さい。

これは、東京都内の診療所でのワクチン接種の様子です。
東京都の多くの医療機関では、
きょう、子どもへの接種が始まりました。

これまでの国のスケジュールを見てみましょう。

糖尿病や喘息などの基礎疾患のない、
1歳から小学校入学前の子どもは12月からとなっていました。 
これが半月ほど前倒しで始まったわけです。


大阪府でもすでに土曜日から子どもの接種が始まっています。

このように前倒しを決めた地域は全国で赤くなっている22都府県。
そのほか、オレンジになっている17道県でも、
日にちは決まっていませんが、前倒しを検討しています。


そもそもワクチンが不足している中、
前倒しとなったのは、新型インフルエンザによって
子どもが重症化する傾向がはっきりしたためです。

厚生労働省の調べによると、
新型インフルエンザの入院患者数は
これまでの累計で6300人となっています。

脳症や肺炎など重症化した人は411人。
そのうちの6割近い237人が10歳未満の子どもだということです。

この事態を受け、厚生労働省は今月6日、
各都道府県に、重症化を防ぐ
ワクチンの子どもへの接種を
なるべく早く始めるように求めたのです。

 


この要請を受けても、色の付いていない八つの県では、
前倒しできないか、あるいは、「未定」となっており、
地域によってバラツキが出ています。

例えば、福岡県は、ワクチンの数が足りないことから、
前倒しをしないと決めています。


一方、東京都でも、ワクチンの数は足りていないのですが、
すでに都内で3人の子どもが亡くなっていることを受け、
前倒しを決めました。

 


各医療機関は、ワクチンが足りなくなった場合、
ほかの医療機関を紹介するなどして対応しているということです。

このように各都道府県の判断が分かれているのです。


自分の住んでいる地域がいつから接種を受けられるのかは、
最寄りの自治体のホームページで相談窓口を確認してください。 


以上イチメンでした。