日本テレビ「NEWS ZERO」

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イチメン 2009年10月26日 所信表明演説

 

これは、演説直前の鳩山首相の様子です。
手元の封筒には、演説の原稿が入っているのですが、
実は、この原稿に、
鳩山首相の『脱官僚』の思いが込められていました。

所信表明演説は、総理大臣自らが
「これから首相としてこんな政治を目指します」と、
自らの方針を国民に示す大事なモノ。

しかし、これまでは、各省庁から演説に盛り込む内容が、
首相のもとに届けられていました。
これは『短冊』とも呼ばれ、

並び替えたり、つなぎ合わせることで、
演説の原稿に盛り込まれる場合が多かったんです。

ところが鳩山首相は、この『短冊』を受け付けず、

自らの言葉で演説を行ったのです。

その主なポイントを改めて整理すると...

まず『友愛精神』
子育てや介護、年金など
さまざまな面で、弱者に優しい政治を目指す。

次に『戦後行政の大掃除』
予算など、これまでの行政を大きく見直すことです。

また『米軍基地問題』では、
マニフェストに書かれていた「見直し」から
「真剣に取り組む」と、 
アメリカに配慮した表現に変わりました。

自らの献金疑惑については、  
政治不信を招いた原因の一つとして国民に謝罪しました。

このような内容を、
自ら考え、52分間に渡って語りかけたのです。

続いて、国会の今後のスケジュールを説明します。
臨時国会は、現在のところ、
10月26日~11月30日までの36日間。
これは、2か月以上
開かれることが多い例年に比べ、
短い日程になっています。

その後、年明けには、150日間の日程で、
通常国会が召集されます。

今回の臨時国会では、
民主党の目玉政策に沿った法案を成立させたいところですが、
例年よりもスタートが遅れた、来年度予算の編成作業を、    
優先するという考えがあります。
そのため、臨時国会を比較的早く閉会し
子ども手当の創設や公立高校の無償化、
ガソリンの暫定税率撤廃など重要法案の多くが、
通常国会で審議する方針です。