日本テレビ「NEWS ZERO」

http://www.ntv.co.jp/zero/

イチメン 2009年10月19日 新型インフルエンザに要注意

新型インフルエンザは、
特に子供が要注意と言われています。
こちらをご覧下さい。

これは、学級閉鎖により生徒の姿が消えた中学校の教室です。
今月10日までの一週間で学校や幼稚園など6476施設が、
学級・学年閉鎖や休校となりました。

前の週の3403施設から、
わずか一週間で2倍近く増えているんです。

肝心のワクチンは、
厚生労働省により優先順位が決められています。

10月19日から医療従事者の接種が始まりましたが、
11月からは妊婦や糖尿病などの持病がある人、 
12月には1歳以上小学校三年生までの子供。
年明けにはそもそもワクチンが打てない1歳未満の赤ちゃんを持つ保護者。
その後、小学4年生以上の児童や学生、高齢者と、
順番に接種できるようになります。

接種の回数を現在の2回から原則1回に変更した場合、
このスケジュールが前倒しになる可能性もあります。

ただし、このワクチン、感染予防ではなく、
実は重症化予防のワクチンなんです。
ワクチンを接種しないと、新型インフルエンザを発症した後に、 
症状が重くなる可能性が高いのです。

では、どんな人が、症状が重くなりやすいのか?というと、
入院した患者を年齢別にみると、
 0歳から9歳が57.5%
10歳から19歳が26.3%
19歳以下が、実に8割以上を占めています。
つまり、子供が重症化しやすい、ということ。

重症化する原因は、新型インフルエンザから
インフルエンザ脳症肺炎につながることです。

インフルエンザ脳症は、
ウイルスによって脳の機能に障害が起こる症状です。

また、新型インフルエンザのウイルスは、
肺で増殖する特徴があるため肺炎にかかりやすいのです。
ぜんそくなど呼吸器系の疾患のある子供は、特に注意が必要です。

そうならないために、何に注意すればいいのでしょうか?
次の重症化サインに要注意なんです。

・呼びかけても答えない、など意識がはっきりしない
・意味不明な言葉や行動が見られる
・けいれんが見られる

これらの症状が出た場合は、
インフルエンザ脳症にかかっている可能性があります。

また...

・顔や唇、手のツメなどが血の気のない色に変わる。
・呼吸が乱れ息苦しさを訴える。

これらの症状は、肺炎にかかっている可能性があります。
現場の医師からは、季節性のインフルエンザよりも極めて短い時間で、
急速に重症化するケースが多い、との声も出ています。

いずれかの症状がでたら急いで医療機関の診断を受けてください。

以上、イチメン!でした。