今回は
鳩山首相の"外交デビュー"の場、
"国連総会"を取り上げます。こちらをご覧下さい。
これは、その国連総会の会場です。
毎年9月中旬からニューヨークの国連本部で行われます。
そもそも、国際連合『国連』は、
第二次世界大戦が終わった
1945年に51か国で発足しました。
日本は1956年に加盟し、
現在の加盟国は192か国。
そのすべての国が参加するのが"国連総会"なんです。
今年は、その国連総会に特に世界の目が集まっています。
鳩山首相以外にも、
アメリカのオバマ大統領や
ロシアのメドベージェフ大統領、
韓国の李明博大統領が始めて出席。
他にもフランスのサルコジ大統領や、
中国の胡錦濤国家主席に加え、3年前までアメリカが
"テロ支援国家"に指定していた
リビアのカダフィ大佐も初参加。
さらに、核兵器の開発疑惑がある
イランのアハマディネジャド大統領も出席します。
このように、さまざまな国の首脳陣が集うのです。
その国連総会で行われる演説は、
各国が重視するテーマを自由に発言できるため、
国際社会に"国の姿勢"をアピールする場となっています。
ちなみに、持ち時間は、どの国でも同じ15分間。
過去には、2004年に北朝鮮が、
アメリカに反発し核開発を宣言したり、
2006年には、ベネズエラのチャベス大統領が
ブッシュ大統領を"悪魔"と呼んで罵る。
といった出来事もありました。
今回は、この国連総会で鳩山首相が、
どんな演説を行うのか注目です。
そして、実は、これ以外にも鳩山首相が
発言する機会があるんです。
国連には"総会"とは別に、
特定のテーマを一部の国だけで話し合う
"理事会"が存在します。
世界の平和や安全保障について話し合う
安全保障理事会"安保理"などです。
今回、安保理では、核問題について話し合われ、
ここでも鳩山首相はスピーチする予定なんです。
実は、今回の安保理では、
オバマ大統領が議長を務め、
史上初めて、核不拡散・核軍縮だけを
話し合うことになります。
参加国は、核兵器を保有する
アメリカ・ロシア・イギリスフランス・中国の
常任理事国5か国と、
日本やメキシコなど非常任理事国
10か国を合わせた15か国。
ここでは、
核兵器の無い世界へ決意を示す
"安保理決議"が採択される見通しなんです。
そして、また別な形で
気候変動ハイレベル会合というものも開かれます。
ここでのテーマは、地球温暖化問題。
22日、開催され鳩山首相はここで
初めて国際社会に向けた
スピーチをすることになります。
以上、イチメン！でした。