日本テレビ「NEWS ZERO」

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イチメン 2009年8月31日 民主圧勝の翌日

はい、きのうの衆議院選挙。
きょうは、衆議院選挙をデータから見てみましょう。

まず、今回の投票率。
小選挙区では、69・28%、
比例代表も前回を69・27%で、
ともに、1996年に現在の選挙制度が導入されてから最高を記録しました。

結果は、ご存じのように、民主党の圧勝。
これまで圧勝と言えば、
小泉旋風が起こった2005年の郵政選挙を思い出しますが、
今回、民主党は、それを上回ったのです。

獲得議席数では、郵政選挙で自民党は296議席を獲得。
今回、民主党は、それを12議席上回る308議席となりました。
また、獲得票数でも郵政選挙を上回りました。

また、自民党が強かった選挙区では、こんな変化を起こしました。
現在の選挙制度が導入されてから4回連続で、
自民党の候補者が当選してきた選挙区は、全国に94もあったのですが、
今回、民主党は、このうち54議席を奪いました。

次に、都道府県別のデータを見てみましょう。
都道府県内の1議席も獲得できなかったいわゆる『空白の県』が自民は、
公示前は1県だったのに、今回、岩手や福島、愛知など一気に13県に増えました。
一方の民主党は『空白の県』が20県ありましたが、
今回は福井や鳥取など5県に、減しました。

当選した候補者の当選回数でも興味深い結果が出てきました。
こちらは、今回、自民党と民主党の当選者を当選回数で分けたグラフです。
当選が6回以上のベテラン議員は、自民党の方が多い一方、当選回数が5回以下の
若手・中堅議員は圧倒的に民主党の方が多いのです。

特に、初当選を果たした当選1回組が、 
民主党には、なんと143人もいるんです。
民主党の当選者の半分近くが新人議員ということ。  
            
これは、郵政選挙で生まれた自民党の新人議員、
いわゆる小泉チルドレンの83人を大きく上回る数です。

当選した民主党議員308人の平均年齢は、50歳を下回る49.4歳。
一方、自民党119人の平均年齢は、56.6歳でした。
また、民主党の女性衆院議員は、公示前は、7人でしたが、
一気に40人に増えました。

女性議員のことを含めてもそうですが、今回の民主党の圧勝は、
それだけ、国民の『政治を変えたい』という期待が大かった証しと
言えるかもしれません。

以上、イチメン!でした。