日本テレビ「NEWS ZERO」

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イチメン 2009年8月24日 若者よ選挙にいこう

僕たち若い世代の投票率が低いことが問題になっています。
この『投票率の低さ』は、
実は僕たち自身に跳ね返っているとも言われているんです。
まず、こちらをご覧下さい。

きのう渋谷で行われた若者に投票を呼びかけるイベントの様子です。
若者の投票率の低さに危機感を感じた大学生のグループが行いました。

20代の若者は、選挙を どう思っているのでしょうか?

<投票しない・美容師22歳>
「誰に投票しても一緒かなみたいな」

<投票する・会社員26歳>
「変わんないとは思ってるけど、とりあえず参加しないことには、
いろいろ言っちゃいけないかなぁ~って」

<投票しない・会社員22歳>
「変わんないかなって思うから(投票に)行かない」

<投票しない・会社員22歳>
「関係ないかなって思っちゃうんですよ」

投票しない人は、
『どうせ何も変わらない』と諦めている人が多いようです。

20代100人に、
『自分の一票が社会を変えると思うか』聞いてみました。

結果は、YESが43人、NOが57人。
これは、半分以上の若者が、
『選挙に行く価値をみいだせないでいる』ということです。

おととし行われた参議院選挙の『年代別の投票率』を見てみましょう。


全国142の投票区でおよそ17万人を対象としたサンプル調査では、
最も高い60代の76.2%に比べ、
20代は、半分以下の36%しか投票していませんでした

そもそも、参院選の時、有権者に占める20代の人口の割合は、
少子化が進んだこともあり、およそ14%だけでした。

ただでさえ少ない上に、投票率も低かったため、
サンプル調査を元に計算すると、すべての投票数に占める『20代の票』が、
わずか『8.2%』にしかならなかったのです。

つまり、『20代の声』が、8%しか選挙に反映されなかったということ。

イベントを主催した原田さんは、その影響を、こう語ります。

原田謙介さん(23)
「どうしても政治家や政治全体の目線が
(投票する)お年寄りの方よりに見てるのではないかという
思いがすごいあって。
予算の配分でも、僕ら(若い世代)向けの予算が 少ないですし」

若者の票が少ないために、政策が『若者向け』に反映されていない、というのです。

調べてみたら、実際にこんなデータがありました。

国の社会保障費は、使われる金額の7割以上が、
お年寄りの医療費の補助や年金などの『高齢者向け』です。

一方、育児休業給付や児童手当など
これからの社会を支える『若い世代への支出』は、わずか4%ほど。

若い世代に使われる社会保障費をほかの国々と比較してみると...

日本は、イギリスの3分の1以下、
低福祉社会と言われるアメリカよりも低いのです。

僕たち若い世代も、自分たちの声を
政治に届けるために 投票すべきだと思います。

以上、イチメン!でした。