日本テレビ「NEWS ZERO」

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7月6日イチメン 拡大するサミット「核なき世界」盛り込むか

去年、僕が取材した洞爺湖サミットから
一年が経ちました。
こちらをご覧下さい。

これは、あさって水曜日からG8主要国首脳会議、
いわゆるサミットが行われる会場です。

今回のサミットは、
イタリアのマッダレーナ島で予定されていましたが、
4月に大地震のあった中部の町・ラクイラに、急きょ、移されました。
ラクイラの復興を推し進めるためです。

そして、このラクイラサミットは、 
サミットの『位置づけ』を変えるかもしれないんです。

サミットでは、
日本・アメリカ・ロシア・イギリス・フランス・ドイツ・ イタリア・カナダ
8か国のトップが、
世界経済や地球温暖化、核問題など
世界的な問題を話し合うことになっています。

しかし、実は今、
「G8だけでは世界的な問題を解決できない」
とも言われているんです。

その傾向は、サミットの 
スケジュールからも見て取れます。

サミットは、水曜日の午後から③日間にわたって行われるのですが、
G8の⑧か国だけで話し合うのは、実は初日の午後だけなんです。

2日目以降は8か国に加えて色んな国が参加するようになります。
2日目の午前中は、
新興国から中国・インド・ ブラジル・メキシコ・南アフリカ・エジプトの
⑥か国を加え、合わせて⑭か国で議論を交わします。

午後は、韓国やオーストラリアなどが参加し
合わせて⑰の国と地域が地球温暖化問題だけ
集中的に話し合うのです。

さらに最終日には、アフリカ諸国なども加え、
全部で28の国と地域が参加することになっています。

そして、もう一つ、今回のサミットで注目すべきポイントですが、
にわかに核問題が注目を集めているんです。
ラクイラサミットは、アメリカのオバマ大統領が
核のない世界に舵を切って初めて行われるサミットです。

オバマ大統領のリーダーシップのもと、
世界の『核軍縮』が大きく前進するのでは、と期待されているんです。

最終日に発表する首脳宣言にも
今回は、
核のない世界にむけた環境整備を進める
という内容が盛り込まれる見通しです。