日本テレビ「NEWS ZERO」

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5月4日イチメン 日本の少子化進む

総務省は
「こどもの日」にちなんで
子供に関するデータを5/4発表しました。
15歳未満のこどもの人数が
「1714万人」という数字です。

この数字、1982年から、28年連続して減少
実に、1000万人も減っているんです
そして、全国民に対する子供の割合も
35年連続減少し、過去最低の13.4%で、
少子化がますます進んでいることがわかります。

この子供の割合ですが、
諸外国の中で、
アメリカやフランスやイギリスに比べても
日本は一番低いという結果が出ているんです。

この少子化問題、当の子どもたちは
どう考えているのか、直接聞いてみました。

※小学3年生(9歳)男の子
「友達がいなくなるからイヤです」 

※中学2年(13歳)女の子
「将来年金が少なくなってきて
 老後の生活が不安定になる」

※中学2年(13歳)女の子
「子どもが少なくなってきているんで、
 子どもをたくさん産みます」

きょう発表されたデータを
都道府県別に見てみると
子供の割合が最も低いのは
11.5%の秋田県で、
最も高いのは17.9%の沖縄県
沖縄県は37年連続して
子どもの割合がトップ
なのですが、
そのワケを専門家に聞いて来ました。

※子供の生活文化を研究してる
  沖縄大学 加藤彰彦教授

「沖縄の人たちは子ども達を
 『宝』と考えていて命が生まれてくれば
 次の時代が豊になるという発想を持っている」
「親身になって子ども達を
 家族もそうだし、地域の方も育てる伝統がある」

加藤先生によると沖縄には
「ファーカンダ」という言葉があると言います。
これは「夫婦」や「親子」のように
「祖父母と孫」という意味の言葉で、
沖縄では、お年寄りや子どもが一緒に暮らし
みんなでこどもを育てるという文化が残っているんです。

さて、子どもの数が減っている
背景なのですが、一人の女性が
産むこどもの数「出生率」の低下があります。
出生率は、年々減っていて、
2007年には出生率1.34になっています。
実は、政府が今の人口を維持するために
必要な数
というのを計算していて、  
2.07となっているんです。
つまり、このままでは人口は
どんどん減っていく
ということになります。

厚労省によると、
独身でも結婚していても欲しい子どもの人数
男女共に「少なくとも2人」という結果が出ています。
2人欲しいのに1.34人しか産まない、
理想と現実には隔たりがあるようです