日本テレビ「NEWS ZERO」

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4月6日イチメン 安保理決議とは?

こちらは、きょう午前4時、
北朝鮮への対応が話し合われた
国連の安全保障理事会の会議場です。
新たな決議が採択されるか、注目されています。

そもそも、国連の安保理決議とは
どういったものなのでしょうか?

国連の最高意思決定機関である
安保理の決定には、『決議』や『議長声明』
報道機関向けの非公式文書である
 『プレス声明』などがあります。
実際に、国連加盟国に対する法的拘束力があるのは
この"決議"だけ。安保理決議が一度、採択されれば、
国連に加盟する192国は、
その決定に従う必要があります。
このように、安保理の決議とはとても重いものなのです。

日本などが積極的に進めている
新たな決議が採択された場合
北朝鮮は、経済的に
さらに困難な状態に追い込まれる
可能性もあります。

一方、新決議に慎重な中国
主張したと言われる「プレス声明」になった場合は、
北朝鮮への制裁効果は著しく下がることになります。

この新決議に積極的なのが、
VTRにもあったように
日本やアメリカ、イギリスやフランスなどです。

一方、北朝鮮の友好国である
中国とロシアは新決議に慎重な姿勢を見せています。
なぜこのような温度差があるのでしょうか?

2006年に採択された安保理決議第1718号には、
こんな一文があります。
「北朝鮮が弾道ミサイル計画に関連する
 "すべての活動"を停止するよう決定する」
と書いてあります。
実は、弾道ミサイルも人工衛星も
打ち上げに使われる技術は同じモノ
なんです。
だから、日本やアメリカなどは、
仮に人工衛星だとしても弾道ミサイルの開発に
使われかねないとして、この"すべての活動"の部分に含まれる。
と解釈しているのです。

一方の中国やロシアは、
北朝鮮が主張する通り人工衛星ならば
「平和利用だ」として、この"すべての活動"に含まれない。
と解釈しているようです。

この解釈の違いによって温度差が
浮き彫りになっているようです