日本テレビ「NEWS ZERO」

http://www.ntv.co.jp/zero/

11月10日イチメン"裁判員制度"CMスタート

今回のイチメンは『裁判員制度』を取り上げます

裁判員は、まず20歳以上の国民およそ1億人から
『抽選』で30万人がリストアップされ、『候補者名簿』が作られます。
この割合は、およそ350人に1人となります。
また、この名簿は毎年、作り替えられる事になっています。

その後、裁判が始まる段階で再び抽選によって
名簿の中から1つの事件ごとに50人ほどの候補者が選ばれ
初公判の当日に裁判所に呼び出されます。
そして、その日に裁判長との面接などで6人が選ばれ裁判員となります。
この割合は、毎年5000人に1人ぐらいになりそうです。
選ばれなかった人はそこで終了、帰宅することになります。
裁判員制度は、裁判に『国民の視線や感覚』を反映させるために導入されるので
特別な理由がない限り辞退することはできません。
辞退できるのは、
・70歳以上の高齢者
・妊婦や出産直後の方
・大ケガや重病の方やその看護をしている方...などです。
そして裁判員になったら具体的に何をするのか?
それは...

・被告人が『有罪か無罪か』
・有罪の場合は『刑の重さ』

...を決めることになります。
裁判員制度は、殺人や放火、誘拐など国民が関心が高い重大な事件に限られています
事件によっては、被告人を死刑にするかどうかを私たちも考える必要があるのです

また、裁判員制度は地方裁判所の第一審に限られるため
『控訴審』や『最高裁』を担当することはありません。

実際に判決を決めるには、
法律のプロである3人の裁判官と国民から選ばれた6人の裁判員で話し合い、
全員の意見が一致しなければ『多数決』で結論を出すことになります
裁判員も裁判官も1票の重さは変わりませんが、
多数側がすべて裁判員では有罪にはできません。
少なくとも1人、プロの裁判官が多数側に入る必要があるのです

そして、裁判員制度の『模擬裁判』がすでに始まっているのですが
実はこんな事も起きています。
それは『判決のバラツキ』
ほぼ同じ設定で15回、模擬裁判を行った結果、
裁判によって無罪が7回、有罪が8回と
判決が正反対に分かれるケースも出てきているのです。

裁判員制度は、来年5月21日以降に起訴された事件から導入され
早ければ7月から裁判員が誕生する予定です
以上、イチメン!でした。