日本テレビ「NEWS ZERO」

http://www.ntv.co.jp/zero/

10月27日イチメン特別取材×アメリカの新しい世代

大統領選まであと8日となった今回のイチメンは特別取材。
日本にいるアメリカ人の大学生・高校生を取材しました。
アメリカの若い世代は大統領選挙をどう見ているのでしょうか?

櫻井「こちら東京、麻布にあるアメリカの大学の日本校です。
アメリカ国籍の学生さんがいると思いますので行ってみましょう」

この大学ではアメリカの大学と同じ単位や資格を取れるため、 
留学生などたくさんのアメリカ人が学んでいます。

 

まず、お話を聞いたのはアンバーさん(18)とマイクさん(21)。
2人とも選挙権を持っています。
(大統領選の選挙権は18歳以上)

櫻井「どうやって大統領選の情報を得ているんですか?
インターネット、テレビ、新聞?」
アンバー「その3つすべてです」
マイク「すべてのニュースは僕の携帯電話にあるしね」

マイク「これが大統領選のページ」

彼らは大統領選の情報を携帯電話で集めていました。

アンバー「日本にいてもアメリカ国民だし
絆があるし、有権者として役割を果たしたいです」

次にお話を聞いたのは5人の女子学生たち。 
誰に投票するかを聞いてみると。

「マケイン、オバマ、オバマ、オバマ、オバマ!」
櫻井「大人気だ。すごいね」
レイチェル(21)
「大学生にオバマは人気あると思います」

櫻井「それぞれ何かオバマ候補を選んだポイントはありますか?」
全員「戦争」

櫻井「なぜ戦争なんですか?」

セラ(20)
「私にはイラクで戦っている叔父がいます。
私はイラクにいて欲しくないんです。オバマ候補のような人が、
戦争を止めることができたらうれしいです」

大学生がポイントに挙げたのはイラクで現在も続く「戦争」。
オバマ候補はイラクからの早期撤退を主張し
マケイン候補はすぐに撤退すべきではないとしています。

しかし、唯一マケイン候補を支持すると答えた
アリッサさんからは意外な言葉が。

アリッサ(20)
「私はイラクの戦争で兄を亡くしています」
「私は人が死ぬことを好みません。でも、いまこの時期に
イラクから撤退してしまうのは現実的ではありません。
とにかく平和のために、駐留は続けた方がよいと思います」

親族がイラクの戦争へ行ったと言う2人の女性。
その2人がオバマ候補とマケイン候補
それぞれを違った視点から支持しているのです。

 


次に訪れたのは、幼稚園児から高校生まで
40か国以上の生徒が通うインターナショナルスクール。
ここで学ぶアメリカの高校生からは
どんな話が聞けるのか?集まってくれたのは
16歳から18歳までの高校生5人です。

櫻井「仮に選挙権があるとしたら誰に投票するか、まずマケイン候補」
全員「ノー」
櫻井「ではオバマ候補」

全員が手を挙げました。

櫻井「いま、マケイン候補って聞いた時に彼女ちょっと笑ったでしょ
マケイン候補はちょっと違うなって感じですか?」

エリカ(17)
「はっきりいって、彼は年を取りすぎていると思います。
それに副大統領のペイリン候補は、発言のすべてに同意できません」
櫻井「副大統領も含めて現実的に考えているわけですか」

リエ(17)
「オバマ候補についてですが、彼はまずとても若いし
彼の生い立ちが国際的なんです。
わたしは彼を色々な意味でお手本のように見ているんです」

ジェシカ(16)
「マケイン候補は、たくさんの減税を掲げていて、
アメリカ国内に住む中産階級には良いかもしれません。
でも、それは一握りの人たちで、
私たちはそれよりもずっと大きな『世界』という場所に暮らしています。
国際社会がアメリカという国を見ているんです」
櫻井「そんな考えてるの!?16歳ですごいな...」

高校生なのに、政治の話が止まりません。

櫻井「家で大統領選の話をするときにはどういった話題が多いですか?」

アントン(18)
「自分の父は(選挙のことが)テレビに出てくる時に話すけど
『今回は頭に入れておくことがいっぱいある』って教えてくれるんです。
オバマ・マケイン両方サイドの良いところ悪いところを言ってくれる」

家庭でも自然と選挙の話が出るようです。 
高校生たちは4年前の大統領選で
政治に興味を持ったと言います。

そんな中、一人だけ関心がなさそうにも見えたパトリック君。
面白いことを話し始めます。

パトリック(17)
「僕は選挙にいらいらしてるよ。
だって、アメリカの中にいる人たちだけで決めるんだろ?
アメリカだけじゃない。もっとインターナショナルだよ
世界中すべての人が、アメリカの大統領に投票できればいいんだよ」

今回、僕が取材したのは留学やご両親のビジネスなどで
日本に来ている(生まれ育った)学生さんたち。
もちろん、元から高い意識を持っているのかもしれません。
でも、アメリカでは18歳から選挙権があるというのも
高い意識につながっているのかもしれないとも思いました。

「自分の将来のため、そして自分の子供たちのための選挙だから」
と熱く語っていた高校生や大学生達。
彼らの真剣な眼差しが印象に残りました。   
以上、イチメン特別取材でした。