日本テレビ「NEWS ZERO」

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9月22日イチメン "解散・総選挙"なんのため?

麻生太郎氏の圧勝で終わった自民党の総裁選。
政治の世界は早くも「解散・総選挙」一色です。
今回はイチメンも解散・総選挙の疑問を取り上げました。

麻生新内閣は9月24日に発足、
最短では10月3日にも衆議院を解散するという話があります。

戦後「内閣の発足から解散まで」が一番短かったのは
第一次鳩山内閣の「45日」。

今回もし10月3日に解散なら、
麻生内閣は誕生から解散までわずか「9日」。
これより少し遅れる見通しも出ていますが、
いずれにしろ最短記録にはなりそうです。

でも、少し考えたいことがあります。
解散!解散!といいますが
これは「衆議院議員480人を全員クビにする」こと。
そもそも、解散・総選挙って一体何のためにやるんでしょうか?

参議院議員の6年に比べて
衆議院議員の任期は4年と短く、
解散・総選挙があるのも衆議院だけです。

しかも、驚いたことに衆議院がこの「4年」の任期を満了したことは
戦後たったの1度しかありません。
ほかはすべて、4年が来る前に解散・総選挙が行われているんです。

このように、本来衆議院には
何か問題が起これば選挙の洗礼を受け、
「最新の民意」を政治に反映させるという役割があります。

だから、衆議院の解散・総選挙は
この国の政治で最大の「国民の意思を確かめる」イベント。
私たち国民には「どんな人たちにこの国をまかせたいのか」
ということが問われているのです。

そんな、政界の「一大イベント」である解散には
色々とユニークな名前が付けられてきました。

例えば、1953年の「バカヤロー解散」
これは当時の吉田茂総理が野党議員に
「ばかやろう」と発言したことで国会が紛糾し、
その後、内閣不信任を突きつけられて解散した、
という話から付いた名前です。
ご存じの通り、この吉田茂総理は
麻生太郎新総裁のおじいさんです。

他にも、1980年の「ハプニング解散」
中曽根総理の「死んだふり解散」
1990年には「消費税解散」
記憶に新しいところでは2005年。
小泉総理が掲げた「郵政民営化」が名前になった
「郵政解散」もありました。

このように、選挙の争点が
そのまま解散のニックネームになることもあります。

今度の選挙は「政権選択」の総選挙とも言われます。
「解散・総選挙」の意味を最大限に生かすために、
僕も投票に行って「国民の意思」を示そうと思います。
以上、イチメンでした。