日本テレビ「NEWS ZERO」

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2月4日イチメン "メガ"チューズデーって何?

今回のイチメン!は明日2月5日(火)に迫った
アメリカ大統領候補者レース
メガチューズデー」の疑問に迫りました。

「メガチューズデーはなぜそんなに大事なのか?」

強力な2大政党制のアメリカでは、
大統領になりたければ
まず、民主党か共和党の
大統領「候補」にならなければいけません。

そこで、たくさんの候補者から両党1人ずつに絞り込むため、
現在行われているのが「候補者指名レース」です。

候補者レースでは、アメリカの各州で
実際に投票を行う「予備選挙」か
話し合いなどで決める「党員集会」を行って
勝敗を決めていきます。

そして、これらが5日に
全米50州のうち一気に24州で開かれます。
これはアメリカ大統領選でも史上最大の規模なんです。

前回(2004年)までは
この日を「スーパーチューズデー」と呼んでいましたが、
今回はその規模や影響力から
スーパーデューパー(超巨大)チューズデー」
メガチューズデー」
ツナミチューズデー」と、メディアから
次々に新しい名前が生まれたんです。

そして日程も、前回までの「3月」から「2月」に...。
ではなぜ、1か月も早まったかというと?

候補者レースは、これまで伝統的にアイオワ州(党員集会)、
ニューハンプシャー州(予備選挙)からスタートするいうのが
「慣習」になっています。

実は、これを他の州は「うらやましい」と思っているようなんです。

なぜなら、候補者レースは早くやるほど注目度が高く、
逆に、遅くなれば注目度はどんどん下がり
ただの「消化試合」になる可能性もあるからです。

そのため、
年々各州は先を競って日程を前倒しする傾向にあったのですが、
今回は民主党、共和党の本部から
「2月5日より前にやってはいけない」
と「歯止め」がかかりました。

「それなら一番早い日にやりたい」
ということで20州以上が2月5日に殺到したため
メガチューズデーが生まれたというわけです。

ところで、この候補者レースで各州の住民たちは
オバマ、クリントンといった候補者本人ではなく
「代議員」と呼ばれる自分たちの代表を選んでいます。

だから、候補者たちは自分を支持する
代議員を何人獲得できるかが勝負なんですが、
民主党の場合全米で代議員が約4000人。
メガチューズデーではそのうち
約1700人の「ゆくえ」が決まります。

代議員の「割り振り方」を見ると
例えば共和党の場合、勝った候補が代議員を
「総取り」という州が多いので例えば、
代議員100人の州でマケイン候補が勝つと、
マケイン候補100人
ロムニー候補0人ということもあり
大きく差が付くことになります。

一方、民主党はほとんどの州で候補者の
予備選での「得票」に応じて代議員を分け合います。

この場合、例えばある州でもしオバマ候補が勝っても
「得票率」でクリントン候補と競っていれば、
代議員の数ではあまり差が付かず、
勝敗の決定打とはならないんです。

まだまだ混戦が続くかも知れませんね。

メガチューズデーの大勢は
日本時間の水曜日(6日)午後には判明しそうです。
以上、イチメン!でした。