日本テレビ「NEWS ZERO」

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1月21日イチメン "次世代DVD"規格はどっち?

日本がリードする技術が
世界で主導権争いをしています。

これは、アメリカで発売された映画ソフトなんですが、
このディスク「次世代DVD」といいます。
左が「HD DVD」右が「Blu-ray」という規格で
見た目は似ていますが中身は別物。
いま、この両者が激しい「規格争い」を
繰り広げているんです!

今までのDVDでは容量が足りなくて記録できなかった
ハイビジョン放送や映画など「超高画質」の映像。
それを、そのままの画質で残せる
「大容量」のディスクが次世代DVDです。

では、どのくらい普及しているか取材してみると...。


都内の家電量販店では
従来のDVDプレーヤーと同じくらいまで
次世代DVDプレーヤーが売り場を広げていました。

買い替えの需要を狙って
販売店も力が入っています。

ところが、さきほども見たように次世代DVDには
「HD DVD」と「Blu-ray」という2つの規格があって、
逆のデッキでは再生することができません。
消費者にとってはどちらを
選んでいいか迷ってしまいますね。

さて、「HD DVD」陣営は東芝やNECが主導。
「Blu-ray」はソニー、パナソニックと
どちらも日本の企業が開発をリードしてきました。
また、海外のメーカーも両陣営に分かれていて、
世界中で主導権争いが繰り広げられています。

ところで、以前にもこんな「規格争い」がありました。

ソニーが開発した「ベータ」。ビクターが開発した「VHS」。
今から30年ほど前に起こった家庭用ビデオでの熾烈な「規格戦争」です。
この規格争いは「VHS」の「勝利」に終わったんですが、
その決め手になったとも言われているのが...

「ハリウッド」です。アメリカの映画会社のほとんどが
映画のビデオソフトを「VHS」で発売するようになったため、
消費者もVHSのデッキを買うようになったという話があります。
つまり、映画やドラマなどの「ソフト」が
勝負のカギを握っていたということなんですね。

そこで、今回の次世代DVDでも注目されているのが
ソフトを供給するハリウッドの動きなんです。

2004年の時点ではBlu-ray、HD DVDを
支持する映画会社の数はほぼ互角でした。
そこで注目されるのが業界トップ「ワーナー」の動き。
最初「HD DVD」陣営だったワーナーは
2005年から「両陣営」にソフトを供給。
そして、今年に入ってすぐ
今度は「Blu-ray」に一本化するという発表を行ったんです。

この勢力図を見てもBlu-ray陣営は
カギを握る「ソフト」でかなり有利になったといえます。

しかし、この発表のすぐあとにはHD DVD陣営が
北米でプレーヤーを「およそ半額にする」という発表を出しました。
ブルーレイの優勢を巻き返せるか、業界も注目しています。

村尾さんからは
「規格が分かれていると買い控えをする消費者が多い
統一した方が業界にとってもいいと思う」というご意見。

8月の北京オリンピックまでには
勝敗が決すると見る専門家もいます。
以上、イチメン!でした。