日本テレビ「NEWS ZERO」

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1月7日イチメン 米大統領選"波乱の幕開け"

アメリカ大統領候補の指名レースが
年明けから一気に盛り上がっています。
民主党で意外な動きです。

民主党の大統領候補の1人オバマ氏です。
年明けの候補者レース第1戦アイオワ州で勝利。
さらに、日本時間の9日に予備選挙が行われる
ニューハンプシャー州の支持率で、
大本命と言われていたヒラリー・クリントン候補を
逆転したことがわかりました。

7日時点でのの支持率は...
オバマ候補が39%、ヒラリー候補が29%と
オバマ候補が10ポイント差を付けて大きくリード。
大本命のヒラリー候補は窮地に立たされました。

週末に行われた
候補者同士のテレビ討論会では
こんな一幕がありました。

 

他の候補者から批判され、
さらに司会者からは...。
 

 

追い込まれたヒラリー候補は、翌日住宅街へ。

一軒一軒歩いて回るという
ヒラリー候補にとっては
かつてない選挙戦をせざるをえなくなったんです。

でも、ニューハンプシャーはアメリカ北東部の小さな州。
その予備選挙がなぜこんなにも
注目を浴びているんでしょうか?

そもそも、大統領選挙の本選挙「投票日」は11月4日です。

しかし、2大政党制のアメリカで大統領になるためには
まず民主党・共和党それぞれが1人ずつ指名する
「大統領候補者」になる必要があります。

それぞれ党でたった1人の大統領候補者を
正式に指名する夏の「党大会」では
各州から選ばれた「代議員」が指名の投票を行います。

そして、代議員が誰に投票するか、
その決め手になるのが現在行われている
「予備選挙」や「党員集会」です。
つまりこれは、大統領選出に向けた
「長い道のりの第一歩」なのです!

以前は予備選挙や党員集会が集中する
3月第1週の火曜日が
「スーパーチューズデー」と呼ばれ注目されていました。
しかし、最近は各州が前倒しする傾向が強まり、
今回は2月5日の火曜日に20以上の州で
予備選挙や党員集会が一斉に行われるため
これが「"メガ"チューズデー」と呼ばれていて、
事実上ここで候補者が決まる可能性もあります。

しかし、第1戦のアイオワと第2戦ニューハンプシャーは
メガチューズデーよりもさらに早く行われるため
結果に全米が注目しているというわけです。

実は、前回2004年の予備選でも
民主党は直前まで
支持率で独走していたディーン候補が、
アイオワ・ニューハンプシャーで
2連敗して勢いを失いました。
逆にここで連勝したケリー候補が
最終的に民主党の大統領候補に指名されています。

そして今回、民主党ではヒラリー候補が
去年までは独走していましたが
年明け1月3日のアイオワ州ではオバマ候補が勝利。
ヒラリー候補はまさかの3位に沈んだのです。
つまり、もしニューハンプシャーで
ヒラリー候補が連敗...なんてことになれば
かなり苦しくなる...。
だから、ヒラリー候補は必死の選挙戦を
繰り広げているのです。


最新の情報では、ヒラリー候補が
支持率での劣勢を跳ね返して
逆転でニューハンプシャー州の
予備選挙に勝利したようです!
しかし、大統領選はまだまだ始まったばかり。
これからも注目したいと思います。

以上、イチメン!でした。