日本テレビ「NEWS ZERO」

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8月20日イチメン 日本のアツい夏

まだまだ暑い日は続いていますが、
今回のイチメン!は観測史上最高記録が出た
地域のナゼ?に迫りました。

「あついぞ!熊谷」。本当に暑いです。
先週木曜日、74年ぶりに
日本の最高気温の記録が塗りかえられました。
40.9℃を記録したのは
埼玉県熊谷市と岐阜県多治見市。

猛暑のニュースでたびたび出てくるこの熊谷。
なぜ、いつも暑いんでしょうか?

地図を見てみましょう。

熊谷は三方を山に囲まれた
いわゆる「盆地」に近い地形です。
ですから、夏の空気がたまって気温が上がりやすい、
という特徴があります。
でも、熊谷のこのような地形は
今に始まったことではありません。

では、もう少し地図を広げてみます。
すると、南には海。夏の昼間は
海から山に向かって南風が吹くんだそうです。

その風の通り道にあるのが
「東京」「さいたま」などの「大都市」。

そして、これら大都市で
ここ数年、問題になっているのが
「ヒートアイランド現象」です。

つまり、元から暑くなりやすい所に、
最近では、ヒートアイランド現象で熱せられた
都市の空気が風に乗ってダブルパンチ。
先週ついに、40.9℃に達したというわけです。

ヒートアイランド現象が
今回の記録にも影響を及ぼしていたんですね。

ちなみにこのTシャツ。
熊谷市では日本一の暑さを逆手にとって
町づくりに生かそうと、
「あついぞ!熊谷」という
キャンペーンを張っているんです。

「気温も暑いが気持ちもあつい」がコンセプト!
これはそのシンボルキャラクター、

「あつべえ」です。


さて、記録的な猛暑は一段落しましたが、
20日も熊谷は最高気温が36度もありました。
そんな中、まだまだ油断できないのが熱中症です。

では、そもそもなぜ
ヒトは温度の上昇に弱いんでしょうか?

人間の体を動かしている細胞は
「たんぱく質」でできていて
だいたい37度くらいで一番うまく動きます。

ところが、このたんぱく質は
温度が上がると様々な異変が起こります。

例えば、たんぱく質のカタマリ「たまご」は、
熱を加えると固まって、
「ゆでたまご」になりますよね。

たんぱく質でできたヒトの細胞も
40度を超えると異常な状態になります。
例えば、細胞の機能がストップしたり
細胞を覆う膜が壊れてしまったりするそうです。

熱中症では体温が40度を超えるひどいものもあります。
もし、脳の細胞が壊れれば
「意識」を失って危険な状態になり、
最悪の場合死に至ることもあるのです。


なので、そうなるまえの予防を
心掛けていただきたいと思います。

人間は汗を出してそれが気化することで
体温調節を行っていますが、
子供やお年寄りは汗が出にくいので
熱中症になりやすく、特に注意が必要です。
十分な水分補給を心掛ける必要があります。

 

また、激しいスポーツや外で仕事をした時などは
水分と一緒に塩分も失われるので
塩分の入った飲み物、
スポーツドリンクなどで補給するといいそうです。
以上、イチメン!でした。