日本テレビ「NEWS ZERO」

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6月25日イチメン 高速値下げ実験とは?

今回のイチメン!は
全国的な規模で行われる
ある「実験」に注目しました。

これは東名高速道路の東京インターで撮ったものですが
料金表示器のところに「割引」と書いてありますね。

実は、きのうから全国的な
「高速料金の値下げ実験」が始まったんです。
国土交通省が360億円もの
予算をかけて取り組むこの実験。
私たち利用者にとって値下げは大歓迎ですが...
「実験」っていったい何をするんでしょうか?
調べてみました。

今回の実験はただ料金を安くするだけではなく
「料金の値下げ」によって高速道路を「有効活用」する
というのが最大の目的です。
有効活用とは、例えば
「渋滞を解消すること」などなんですが、
料金を値下げして渋滞解消って
あまりピンと来ませんよね...。

それでは、最近(6月24日)
中央道と関越道の間がつながった
圏央道の値下げ実験について見てみます。

渋滞が深刻な都心を避けるための
「回り道」として期待されている圏央道ですが
実は、東京の「高井戸IC」から
埼玉の「鶴ヶ島IC」を目指す時、
圏央道(赤)を使うより
都心を回るルート(青)の方が「安い」んです。
これだと、わざわざ圏央道を
通る車は少ないですよね。
そこで!実験では
この8月をめどに料金を下げることで
圏央道を通りやすくして都心の渋滞を減らす、
ということを目指しています。

また、きのう始まったのは「休日の時間帯割引」。
東名、中央、関越、中国の各高速道路で
休日の午後8時から10時までに
決められた料金所を通ると料金が50%オフになります!

行楽地から帰ってくる車を分散して
渋滞を減らそうとしているんです。

このように、割引によって交通の流れを変えて
高速道路を有効活用するという実験なんですね。

他にも多くの割引実験が行われるので、
詳しくは国土交通省や各道路会社の情報を
チェックしてみてください。

【西日本・中日本・東日本高速道路会社】
ドラなび
割引情報>料金社会実験


【国土交通省・道路局】


ただ、この実験には課題もあります。

その1つがETCです。
実は、今まで見てきた割引は
すべて「ETCの利用車」が対象。
たしかに、現在ETCの利用率は
7割近くまで上がってきています。

でも、僕はまだETCを付けていないので
なんだか納得いかない感じもしました...。


この値引きは現在あくまで「実験」ですが、
年末をめどに検証をして
もし、渋滞解消に効果があるとなれば
その後も続けられる可能性が高いそうです。
以上、イチメン!でした。