日本テレビ「NEWS ZERO」

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6月11日イチメン どうなる?サマータイム

今回は私たちの「時間」が変わるかもしれない
というイチメン!でした。

1948年から4年間日本では
「サマータイム」が実施されていた
というのをご存じでしょうか?

当時はSummerTimeを
「サンマータイム」と読んでいたのです。
政府の文章も全部サンマータイムに
なっていたそうですよ。

このサマータイムがもしかしたら
近々復活する、かもしれません。

...というのも先週政府が明かした
経済財政運営のための基本方針、
「骨太の方針2007素案」の中に
「サマータイムの早期実施を検討する」
という文言があったからなんです。

でも、もしサマータイムが導入されたら
私たちの生活はどう変わるんでしょうか?

例えば現在、6月の東京は
日の入りが午後7時。例えば
夕方5時まで働いている会社員の人は
そこから「2時間」、
太陽が出ていて「明るい自由時間」を過ごせます。

一方、サマータイムになると
春から秋にかけて1時間時計の針が進みます。
すると、日の入りが午後8時になりますが
もし夕方5時で仕事が終われば
明るい自由時間が「3時間」に増えるんです。

この明るい時間を使ってスポーツをしたり、
どこかへ遊びに行ったりできるので、
経済効果は日本全体でみれば
年間「約9700億円」に上る、という試算もあるんです。

さらに期待されているのが
サマータイムのエコ効果です!
朝方の涼しい時間を使えるので冷房代が節約になったり、
明るい時間が増えるので照明代が節約になったり、
企業にとってのエコが大きいようです。

こちらも推進派の試算ですが、二酸化炭素に換算して
年間なんと「約143万トンもの省エネ」が
見込まれています。

世界を見ると、欧米を始めとして
73か国がサマータイムを導入していますし
「今すぐやった方がいいのでは」なんて考えたりもしますが、
こんな方もいらっしゃいます。

小泉純一郎前首相は先日
「時計変えるのめんどくさいじゃないですか。
もし(やりたい)企業があるんだったら
勝手にやってもらいたいですね。
全部そろえる必要ないもん。」
と発言しました。小泉さんは反対のようですね。

他にも、「信号機の変更」や
「夜行列車のダイヤ」など
交通機関のシステムを変えるので
莫大なコストが必要と言われています。

また、意外なところでは「花火大会」。
日が沈むのが8時くらいになるので
明るくて花火が見えないかもしれません。

反対派は
「日本人の生活スタイルに合わない」
推進派はサマータイムを契機に
「日本人の生活スタイルを変えたい」
と考えているようです。

みなさんはどう思われますか?
イチメン!でした。