日本テレビ「NEWS ZERO」

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3月26日イチメン 災害用伝言ダイヤル"171"

きょうは、地震などの大きな災害が起きた時に
知っておいていただきたい内容です。
今回の能登半島地震では発生から数時間、
被災地への電話がつながりにくくなりました。
そういった時に有効なのがこの
災害用伝言ダイヤル「171」です。

この震災できょうまでに
「3万4900件」の利用があったという
この伝言ダイヤル。システムができたのは
1995年の阪神大震災がきっかけでした。

この時には5日間も電話が掛かりづらい状態が続き
被災者の安否確認ができないという問題が起きました。

これを機に開発されたのが災害伝言「171」です。
被災地へ集中する電話を「伝言」という形で
全国各地の電話局に分散して保存するシステムなので、
電話回線に負担をかけずに
「家族が無事かどうかの確認」や
「集合場所の連絡」をすることができます。

でも、この「171」。「使い方がよくわからない」
という方も多いのではないでしょうか。

この災害用伝言ダイヤルは
①「被災者の方がまず自分の状況を録音」して
そのメッセージを、
②「家族や友人が再生して聞く」
という使い方が効果的です。

やり方はそれほど難しくありません。
まずは被災者が録音する場合です。
①最初に「171」をダイヤル。
音声ガイダンスが流れますから、それに従いながら
②録音をする場合は「1」を押して
③次に自宅の「固定電話の番号」を入力します。

そうすると、発信音のあとに
『名前』『被災の状況』『集合場所』などを
30秒以内で吹き込めます。

例えば僕が被災者だったとすると。
『翔です。体は無事ですが自宅が全壊して入れません。
中央公民館に避難しています』
という感じで録音します。

次に、このメッセージを家族や友人などが聞く
「再生」の方法です。

①同じくまずは「171」。
②そして、再生する場合は「2」を押します。
③次に先ほど録音に使った自宅の番号を入力すると
先ほどのメッセージが再生されます。

『翔です。体は無事ですが自宅が全壊して入れません。
中央公民館に避難しています』

こうやって、僕のメッセージが家族や友人に伝わるんですね。

ただ、少し注意点もあります。

メッセージを録音する時に入力できる番号は
被災地周辺の『固定電話の番号』に限られます。
つまり、「被災地以外の番号」を使ったり
「携帯電話の番号」を入力することはできないということです。

いつ来るかわからない災害に備えて
どの番号で連絡を取り合うのか
家族で確認するといいと思います。

今回、能登半島地震で被災された方には
心よりお見舞い申し上げます。
以上、イチメンでした。