日本テレビ「NEWS ZERO」

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1月22日イチメン 知事のお仕事って?

今回のイチメンは「知事のお仕事」というテーマで
東国原宮崎県知事にお話を伺いながら進めました。

この度大変な選挙戦を戦い抜いて
宮崎県民から信託を受けた東国原知事ですが、
実は、「知事はアメリカ大統領よりも大きな権限」があるという専門家もいます。
一体どういうことなのか調べてみました。

アメリカ大統領と知事をこんな形で比べてみました。


選挙で有権者から「直接」選ばれるという点では
アメリカの大統領と都道府県知事は同じです。
(アメリカの大統領は「選挙人」から選ばれるため形式上は間接選挙ですが、
日本の総理大臣が国会議員から選ばれる「議院内閣制」などの間接選挙と比べると
大統領選挙は実質的には有権者からの直接信託であると考えられています)

しかし!大統領は「議会を解散」したり「予算」を編成することはできません。
一方知事はというと...

議会から不信任決議を突き付けられても
議会を「解散」することができます。

さらに、「予算」に関して知事には大きな権限があります。
アメリカ大統領は「予算をこうした方がいい」ということを書いた文書(「予算教書」といいます)で
「提案」ができるだけで予算を決めるのは議会です。


でも、都道府県では知事が予算をとりまとめる権利があります。
(地方自治法に知事の権限として「予算の調整・執行」というのがあります)
もちろん、最終的には議会の承認が要りますが予算を握っているのは知事なんです。

こういった点を見ると「大統領より大きな権限」という人がいるのもうなずけます。


では、東国原知事は一体どのくらいのお金を動かすんでしょうか?
宮崎県の2006年度の予算がどのぐらいだったかと言うと
なんと!


およそ「5800億円」です!!
(2006年度「一般会計当初予算」)

これは、バルト3国のエストニアや
南米ウルグアイの「国家予算」に匹敵する金額です。


予算という点を注目するなら言ってみれば、
知事は「小さい国を丸々1つ任される」ようなものです。
この「予算」について東国原知事に聞くと
「ひしひしと重責感、責任の重さを感じている」
とお答えをいただきました。

このように、知事の権限はすごく大きくて
だからこそ権力目当てに集まってくる人も多く「官製談合」なども起きやすいわけです。
(官製談合についてはイチメン!「知事に聞いた、官製談合って???」で詳しくやりました)

知事には自分を律する心構えがすごく大切だということですね。
東国原知事ありがとうございました。期待しています。

以上、イチメン!でした。