日本テレビ「NEWS ZERO」

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1月8日イチメン 成人が18歳に!?

現在、日本では「20歳」で成人式を迎えます。
ところが、もしかすると近い将来
成人が「18歳」になるかもしれない、という話があるんです!

一体どういうことなのか調べてみました。

成人式が「20歳」で行われるのは
民法で「満20歳を成年とする」という条文があるからです。
他には「選挙権」がもらえたり
「酒・タバコ」が許されるようになったりします。

一方、「18歳」が基準なのは
「自動車の運転免許」や「男性の結婚(女性は16歳)」です。
こうやって比べると、日本は「大人」を判断する基準が
「20歳」と「18歳」で大きく分かれていますね。

では、なぜ「成人が18歳になる」かもしれないのか?

そのナゾを解くカギはある法案が握っています。
それが「国民投票法案」です。

この法案は安倍総理が目指す「憲法改正」への第一歩です。
憲法を改正するためには、国会で3分の2以上の議決を経たあとに
「国民投票で過半数が賛成」する必要がありますが
その国民投票をどうやってやるかについてはまだ法律がないんです。

だから、憲法改正のための国民投票のルールを決めようというのが
この法律の目的です。

そして、多くの若い世代にも国民投票の機会を与えるために
投票できる年齢を原則で「18歳以上」にすることが
先月、与党と野党の話し合いで合意されたというんです。

でも、ちょっと待ってください。
現在「20歳」に与えられている「選挙権」と国民投票の「18歳」。
同じ投票なのにちょっとズレてしまいませんか?

そこで、与党の案ではこのズレを無くすために
まず先に「成人年齢」や「選挙権」の
20歳を18歳に変えるかどうか検討して
民法や公職選挙法が改正されることになったら
「国民投票」も18歳にしましょうという条件が付いています。

こんな理由から、近い将来「18歳で成人」
ということになるかもしれないのです。

では、世界はどうなっているのでしょうか?

国立国会図書館の調べでは
世界で選挙権年齢のデータがある182か国中なんと159か国、
実に9割近くが「18歳に選挙権」を認めています。

ただ、「お酒を飲める年齢」となると
主要国でもばらつきがあります。

日本以外みんな選挙権は18歳なんですが、
飲酒はアメリカが主に21歳、フランスは主に16歳、
そして、中国は飲酒年齢に関する法律がないそうです。
(ただし、18歳未満に酒類の「販売」を禁止する法律はある)

...とお国柄が表れていますが、
選挙権とお酒が飲める年齢は必ずしも一致していないみたいですね。


日本では一体何歳からが「大人」と言えるのか。
これからそれを決めていく重要な問題と言えそうです。

きょうは、近い将来成人が18歳になるかも、という話に注目しました。
イチメン!でした。