ディープンパクトは有馬記念でも圧倒的な強さを見せて
史上3頭目の「7冠」、Ｇ1・7勝を達成しました。
最後のレースを終え、引退後を過ごす北海道に向けて旅立ちました。
ところで、ディープインパクトの現役生活はわずか2年間。
人間で言えばまだ20代の前半だそうです。
そこで今日のギモン。
ディープインパクトはこんなに強いのに
なぜいま引退してしまうのか？
気になって調べてみました。
実は、サラブレッドには「レースで勝つ」ことのほかに
もう一つ大切なお仕事があるそうです。
それは「優秀な子孫を残す」ということ。
もしディープインパクトが来年もレースを続ければ
ケガをする可能性もあります。
ディープの子孫を残すために「大事を取った」というのが
関係者の気持ちのようです。
これから、その「大切な仕事」が待っているディープなんですが
実は、「引退してからの方がはるかに稼ぐ」と言われているんです。
ご覧下さい。
優秀なオス馬が引退すると子孫を残すために
「種付け」と言われる交配を行います。
ディープの場合この交配にすごい値段が付くんだそうです。
まず、引退するとディープは
メス馬を持っている人たちに共同で所有されます。
この組織を「シンジケート」といいます。
シンジケートの株を持つとディープの「株主」になったようなものなので
優先的に「毎年」交配ができます。
これに1株8500万円の値段が付きました。
60株を完売したので...
なんと51億円の父親として評価されたと言うことです。
さらに、シンジケートの分を超えてもっと種付けができる場合は
交配の権利が一般発売されます。
こちらは「1回限り」の権利ですが料金がなんと「1200万円」。
それでも予約は満杯だそうです。
ディープの場合、こちらで少なくとも100頭と
交配できると見られていてそうなれば年間12億円の
「臨時収入」があるということです！
つまり、単純計算ですが...
引退してからわずか1年の間にディープインパクトは
「63億円」稼ぐことになります。
現役時代に稼いだ賞金が合計で約14億円ですから
その4倍以上ということになります。
ところで、ディープインパクトのお父さん、
サンデーサイレンスもたくさんの子供を残したんですが
何頭くらいだと思いますか？
なんと！登録されている子供だけで
およそ1500頭にも上るそうです。
ディープインパクトの子供は
4年後の2010年にデビューしますが
10年後には競馬界がディープの子供だらけ...
になっているかもしれません！
今日は引退するディープインパクトに注目しました。
以上、今年最後のイチメンでした