今国会での「不信任案」は否決されましたが、
安倍総理、いまちょっと困った状態になっています。
実は、週末行われた日本テレビの12月の世論調査で
安倍内閣の支持率が5割を切って「48.5%」まで
下がったことがわかりました。
就任直後は「72.4%」だったので3か月で
20ポイント以上急激に下がったことになります。
就任から3か月間80%前後の高い支持率をキープした
小泉前総理とは大きく差が付いてしまいました。
では。
安倍内閣のこの支持率「下り坂」にはどんな意味があるんでしょうか?
調べてみると、
今回と似たような下降線を描いた2つの内閣を見つけました。
それは橋本内閣と森内閣です。
安倍内閣と同じように就任3か月連続で支持率を下げました。
では、そのあと支持率がどう動いたかというと...。
ご覧のように、橋本内閣は支持率を持ち直し
森内閣はそのまま下がっています。
いま。安倍内閣はまさにこの
「上がるか下がるかの分かれ道」にいるんですね。
ではどうして橋本内閣と森内閣に違いが出たのでしょうか?
「関心のない有権者は選挙中、寝ててくれればいい」
などの発言が大きく報じられ最後は5%台の低い支持率となった森内閣。
一方、橋本内閣が50%を超えるまで支持率を回復したのは
就任3か月目のこの時期、
アメリカに対して「沖縄の基地の一部返還」を約束させるなど
総理が強い「リーダーシップ」を示したからと言われています。
それぞれちゃんと理由があるようですね。
次に、今回の安倍内閣支持率「48.5%」という数字に注目しました。
支持率が高かった小泉内閣。
しかし、2002年7月は今の安倍内閣に近い
「48.3%」とちょっとピンチでした。
このころ小泉内閣は「田中真紀子外相(当時)」の更迭で
一気に支持率を下げたあとなかなか立ち直れないでいました。
ところが、この数字は3か月後に大きく回復します。
そのきっかけが...
2002年9月の「北朝鮮電撃訪問」でした。
国民の誰もが驚いたこの訪問で支持率は60%台まで急浮上したんです。
こちらも、国民の想像を超える
「リーダーシップ」を示したことが支持率をアップさせたようです。
では、現在の安倍総理には国民の期待を超えるような
リーダーシップを示すための秘策はあるんでしょうか?
日本テレビの粕谷政治部長に聞いてきました。
粕谷部長
「即効性のある方策はなかなか見つからないのが現状です。
ただ、安倍内閣がどこにピークを持っていくかというと、
それは天王山である来年夏の参議院選挙になると思います。
首相官邸のスタッフは今、そこに向けた政権戦略をどうしていくか
その作戦を再構築している最中だと思います」
粕谷部長は
「すぐに支持率が上がる要素は見当たらない」と見ていますね。
安倍総理、今は「チャンスを待っている」と言ったところでしょうか?
きょうは、安倍内閣の支持率「48.5%」の意味を徹底解剖しました。
イチメン!でした。