日本テレビ「NEWS ZERO」

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12月4日イチメン ロシア情報機関 FSBって?

きょうの「イチメン!」は元スパイの変死事件を取り上げました。

リトビネンコさんの変死事件にも関わったのではないか、           
とウワサされるロシアの「FSB」という組織。
一体どんな活動をしているのか、調べてみました。

FSBの正式名称は「ロシア連邦保安局」。
旧ソ連時代の「KGB」の一部を引き継いだ情報機関です。

現在のトップは、パトルシェフ長官。
その下には『密輸や麻薬対策』など70を超える部局があります。
リトビネンコさんがいたのは「テロ対策」部門
また、現在新たに疑惑の目が向けられている
ルゴボイ氏は「要人警護」の部署にいました。
主にロシア「国内」でありとあらゆる情報を集めている、
というのがオモテの顔です。

ところが。

「FSBにウラの顔がある」と爆弾発言したのが
現役の幹部だったリトビネンコさんだったんです。

1998年の記者会見でリトビネンコさんは
「暗殺の指令が出ることは、FSBでは不思議なことではない」
と発言。
「自分がFSBの上司から暗殺の指令を受けていた」ことを
暴露してしまったのです。

これは、FSBに非合法のウラの部署があることを
明かしてしまったようなものです。

しかも、当時の長官は大統領になる前のプーチン氏でした。

リトビネンコさんはのちにイギリスに亡命し
その後も、大統領になったプーチン氏の批判を続けます。
つまり、FSBやロシア政府にとって
リトビネンコさんは相当やっかいな存在だったわけです。


ところで、FSBには「薬物や毒物」を
研究・開発する部署があるという情報もあります。
FSBの専門家によるとそこでは「新種の毒物」とか、
飲ませた相手が自白しやすくなるという
「告白剤」と呼ばれる薬まで作られていたということです。

このような部署なら「放射性物質が研究されていても不思議はない」
と、その専門家は言っています。

さらに、イギリスの新聞によるとリトビネンコさんの体内から見つかった
放射性物質「ポロニウム」は致死量の100倍以上
値段にするとおよそ「40億円」という情報もあります。
とても、一般の人が手の届く金額ではありませんよね。

というわけで、リトビネンコさんをやっかいに思っていたという「動機」と、
放射性物質にも近いという「条件」がそろっているので
FSBやロシア政府への疑いが消えないんです。


今日のイチメンは、ロシア情報機関の秘密に迫りました。
果たして真相は明らかになるんでしょうか?