日本テレビ「NEWS ZERO」

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11月20日イチメン 戦後"最長"の景気

今回のイチメン!は経済の話を取り上げました。

実は、いま日本の景気
「イザナギを超える」と話題になっています。
一体どういうことなんでしょうか?
きょうは景気について色々と調べてみました。

いまから40年以上前、日本の神様の名前をとった
「いざなぎ景気」と呼ばれる景気のよい時代がありました。
東京オリンピックをきっかけに
カラーテレビが普及したりマイカーブームが起きました。
この「いざなぎ景気」の特徴は
「とても長かった」ということです。

いざなぎ景気は4年と9か月
戦後一番長く好景気が続いた記録でした。
「でした」...というのは、今現在、景気がよい時期が続いていて、
これが2002年1月~2006年11月の4年10か月
なんと、今月でこの「いざなぎ景気」を
越えるということがわかったのです。

これが「イザナギを越える」という景気の正体です。
でも。みなさんそんなに「景気がいい」っていう実感はありますか?

政府は「景気はいい」と言うんですが、
先日の日本テレビの世論調査でも6割を越える人たちが
「景気が良くなっているとは思わない」と答えています。

それもそのはずです。
サラリーマンがもらう「お給料」は増えていないのです。
バブル景気が終わったころから下がり続けた一か月当たりの給料は
景気が良くなっているはずなのに決して増えてはいません。

なぜ、こんなに実感がないんでしょう。

実は、今回の景気。
息は長いんですが「力強さ」がないのです。

「いざなぎ景気」の時は
日本のGDP・国内総生産が
1年間で11.5%も成長しました。
ところが!今回の景気はと言うと...
平均でわずか2.4%しか成長していません。
期間は長いもののあまり成長していない。
今の景気は、言ってみれば
「長持ちするけど暗~い電球」みたいなものなんです。

今回は、戦後最長となる今の景気に注目しました。
以上、イチメン!でした。