日本テレビ「NEWS ZERO」

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11月6日イチメン 防衛庁→防衛省で何が変わる?

これは、先月29日に行われた、自衛隊が日頃の訓練の成果を見せる、
「観艦式」というイベントの一幕です。
護衛艦の上でりりしい表情の安倍総理...。
脇に小さく写っているのが久間防衛庁長官ですが、
この久間さん、来年はもう少し大きく写っているかもしれません。


というのも防衛「庁」が防衛「省」に変わるかもしれないんです!


今の国会で防衛庁を防衛省にしよう、という法案が審議されていまして、
成立すれば、早ければ年明け1月にも防衛「省」が誕生するといいます。
「防衛庁を省に」というこの話、あまりに知られていない気がするんですが...。
実は、防衛庁の人たちにとっては、もう40年来の「悲願」なんだそうです。


そこで、
《省になるといったい何が変わるのか?》を今日は調べてみました


まず1つめは、トップの名前が防衛庁長官から防衛大臣に変わります。
それと、防衛庁は今まで内閣府という組織の下にあったんですが、1つの「省」として独立します。
独立したら、使えるお金も増えるのかなと思ったんですが...
調べてみると「省」になるからといって予算が増えることは無いそうです。
ではなぜ、そこまで「省」にこだわるんでしょうか・・・?


どうも、一番の理由は「格」が上がるということのようです。
諸外国ではほとんどすべての国で防衛は「省」で行っています。
日本だけ「庁」では格下に見られる、というのが防衛関係者の思いだそうです。
※最近では2001年に環境庁が環境「省」に格上げされました。


でも、大切なことに気付きました。
この「省」昇格法案、よく見ると名前が変わるだけではありません。

実は、この法案には自衛隊の海外での活動の幅を広げる内容
一緒に盛り込まれています。
今まで、法律上自衛隊の「本来任務」は日本国内に限られていました。
海外での活動は「付随的任務」とされて、いってみればオマケの仕事だったんですが
これを「本来任務」に加えようというんです。
この海外での活動には国連と一緒に行う「国連平和維持活動(PKO)」のほか
いま自衛隊がやっている「イラクの復興を支援する活動」なども含まれます。
これも、今後はメインの仕事になるかもしれません。




今日は、防衛庁が省になることで何が変わるのかに注目しました。

以上、イチメンでした。