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▼ 櫻井が取材する番組史上最もハードなドキュメント「刑務所を出所する瞬間」。
～出所した夫とその妻がついに再会。
番組史上、最もハードなドキュメント「刑務所を出所する瞬間」！
傷害罪で逮捕。1年5ヶ月の実刑判決を受け、刑務所に入ってしまった夫。そして、夫の出所を待ち続ける妻。
微妙な年頃の息子達を抱え、突然大黒柱を失った彼女の心の支えとなったのが、月に一度刑務所から送られてくるご主人の手紙。
何度も読み返したというご主人からの手紙は、全て大切に保管
されていた。
出所前日の朝、そこにはあわただしく台所に立つ妻の姿があった。
1年5ヶ月ぶりに帰る夫のため、嬉しそうに食事の準備をする妻。
しかし、彼女にはある不安があった・・・。
出所間近、ご主人が懲罰を受けてしまった為、手紙が出せず、出所時間が午前4時か8時か、わからないのだという。
彼女は朝4時から待とうと、刑務所近くのホテルに泊まることに。
その夜、彼女の部屋から明かりが消えることはなかった・・・。
朝3時、櫻井は「刑務所を出所するの瞬間」に立ち会うべく、彼女のホテルを訪ねた。この日、彼女はある特別なものを持ってきていた。
出所後、新たな出発をしようと夫から預かった結婚指輪。
この指輪をふたりが再びはめる瞬間が近づく・・・。
耐えてきた苦労、出所への期待、駆け巡る不安と緊張。
いくつもの想いに、涙があふれ出す。
逸る気持ちを抑え、二人は刑務所へと向かった。
二人の前に立ちはだかる刑務所の黒く大きな門！
いよいよ、出所の瞬間が迫る！
出所予定時刻の4時。二人に緊張が走る！
しかし、人影はあるものの4時半を過ぎても、一向に出てくる様子はない・・・。結局、この時間、ご主人が出てくることはなかった・・・。
残る出所予定時刻は、8時から8時半。
果たして無事出所できるのだろうか・・・。
朝になると、冷たい雨が降り出した・・・。
そして7時46分。二人は再び門の前に立つ。
降りしきる雨の中、夫の出所をひたすら待ち続ける妻。
そして、運命の8時を迎えた。
しかし、出所予定時刻の8時半が無常にも過ぎてゆく・・・。
そして8時半を過ぎた時、遂にその瞬間は訪れた！
「来た！」傘をさしゆっくりと歩いてくるご主人に手を振る彼女。
「ただいま」・・・・おかえり。
出所の瞬間、二人は離れていた時間を取り戻すかのように
抱き合った。「ごめんな」そう謝る夫の胸で妻は涙を流した。
櫻井の「今一番したいことは何ですか」の問いに、
ご主人は「かあちゃんが作った物が食べたい」と答えた。
そして、その後二人は改めて人生をやり直すため、
二人だけの結婚式を挙げた。辛く長かった1年5ヶ月。
二人は更なる強い絆で新たな人生を歩み始める。
いよいよご主人にとって1年5ヶ月ぶりとなる我が家への帰宅。
二人の息子達が父を迎える。
これまで明るく気丈に振舞ってきたご主人も、家族の顔にほっとしたのか思わず涙がこみ上げる・・。久しぶりの家族団欒。
どんなにこの時を待ちわびていたことだろう・・・。
そしてご主人が持ち帰った荷物の中から獄中生活を生々しく物語る封筒が出てきた。
それは刑務所内で働いた賃金が入っている封筒。
刑務所内で1年以上働いた賃金は、たったの11、278円。
これが刑務所なのだとご主人は言う。
そしてご主人が何より楽しみにしていた奥さんの手料理を囲んで
乾杯。1年5ヶ月つけ続けたカレンダーをはずしたところで、
取材は無事終了。取材をした櫻井は「ホントになんか素敵な家族生活をこの先ずっと、過ちを犯さないで送れるといいなと思いますね・・・」と語った。