「朝日新聞 マリオン・ライフ 11月号」配布

東京都内の朝日新聞読者に配布されている月刊フリーペーパー
今月の人:大野智

http://www.asahi-mullion.com/column/interview/1111pickup.html

カレーの王国で怪物くんが大冒険
インドロケも3D撮影も何でもこ~い

怪物ランドの王位継承式にさっそうと現れた怪物くん。しかし普段のわがままぶりに我慢ならない国民から、まさかの大ブーイング。「うるさーーーい!」と叫んで飛び出した先は日本、のはずだったのだが――!?
テレビで大人気となったドラマ「怪物くん」が今月26日、「映画 怪物くん」にパワーアップして帰ってくる。竜巻にのみ込まれてたどり着いた「カレーの王国」を舞台に、大野演じる怪物くんがおなじみのお供とともに大冒険を繰り広げる。

初めてのインドロケに巨大な敵とのアクションシーン、何度も同じ演技が要求される3D用の撮影。さすがの「怪物くん」も苦労したかと思いきや、「すごく楽しかった」と迷いなく言う。「僕の中では怪物くんがずっと続いていたから」。ドラマが終わってからも嵐のライブやテレビ番組で怪物くんの姿をたびたび披露し、愛着を表現してきた。映画化の喜びはひとしおだった。

キャラクターの魅力を「怪物くんは何の計算もないしピュアだから、最終的に憎めなくなっちゃう感じ」と話す。伝説の勇者と勘違いされれば調子に乗るし、姫を助けに行くよう説得されれば「行かない」と突っぱねる。映画でもわがまま全開の怪物くんだが、大野のまなざしはあくまで優しい。

もし怪物くんみたいにわがままに生きられたら?という質問には、「南国で自給自足の生活がしたい」と顔をほころばせた。百面相が得意な怪物くんの素顔は、短い夏休みに釣りで日焼けしたアイドルだった。

 

取材・文/加藤千絵
撮影/黒澤義教