「奥様ジャーナル 4/22号」発売

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黒い謎の球体「GANTZ」に召還され、"星人"と戦いを強いられる人間たちを描いた前作「GANTZ」に続き、「GANTZ PERFECT ANSWER」が4月23日から名駅前のミッドランドスクエアシネマほか全国東宝系で公開されます。戦いを続けて生き抜くことを選択する主人公・玄野と戦いを否定する加藤。玄野たちは愛する人を取り戻すために"究極の選択"をし、オリジナルなラストを迎えます。玄野を演じた二宮和也さんに伺いました。

 

【プロフィル】1983年、東京都出身。ジャニーズ事務所所属グループ嵐のメンバー。主な映画作品は「青の炎」(03)、「硫黄島からの手紙」(06)、「大奥」(10)

アクション映画は初めてですが、すごく楽しかった。どのアクションシーンも1週間から10日近くかかり、バトルシーンを撮っていました。連日の撮影でもスピード感は落ちずに本能的にそこにあるものを使いながら戦えたらと思って演じていました。
僕が星人たちと戦う場面で、大変だったのは走るシーン。長い距離を猛ダッシュで4、5本走りました。佐藤信介監督には、こだわりがあって、速度を早く見せるためにカメラのスピードを調整したり、周りの人の演技を調整したり、カメラを持っている人もダッシュで走る。一連できれいな流れができ、今までにない映像になっています。
異変が起き始めたGANTZがターゲットに選んだのは、玄野のことを想い続ける多恵(吉高由里子)。メンバーたちは生きて戻るために多恵をねらい、玄野は多恵を守るためにGANTZのメンバーと残酷な戦いを続けます。吉高さんをおぶって逃げるシーンがあるのですが、非常に軽かったので、すんなりいけました。
僕は台本を自分のところしか読まないので、最終的にどんな話になっているのか、映画が出来上がってみないとわからなかったですね。CGも初めてでしたが、GANTZの質にはよく合っていて、出来上がりはすばらしかったです。佐藤監督とは、アクションやCGがメインではなく、キャラクターの心の動きや最後のエンディングの情景について、イヤになるくらい話をしました。GANTZ部屋は、GANTZを卒業したメンバーたちも復活し、密室のなかで10数人が集まってぎっしり。そのなかでみんなが疑心暗鬼になっていく。ドラマが展開をしていく大事なシーンですが、気が遠くなるようでしたね。
パート1の前作に続き「PERFECT ANSWER」と長いストーリーのなかで積み上げてきたものが最後にそれぞれのエンディングを迎え、メンバーたちは戦いながらいろいろなことに向き合い、悲しかったり、寂しかったり、くやしいという気持ちを持って答えを出していきます。たくさんの命が失われ、また再生していく。大切なものを守るために犠牲にするものとは...。僕らは今、生きていくための答えを見つけることができれば、自分なりの幸せを感じることができるのではないでしょうか。玄野くんが出した決断は、彼の純粋な気持ちからではなく、意図せずという感じもあったのかな。もしかしたらネギ星人のときからうまくGANTZに誘導されていたのではと見ることもできます。玄野くんはGANTZと対話をし、GANTZだけが笑ってエンディングを迎えるのですから。
彼はこれからも生きていきますが、そのうちの半年間の人生を預からせてもらい、感謝の気持ちでいっぱいです。彼から教えてもらったことは大きかったし、その心をみなさんに伝えたいと思って演じてきました。命の重さについては非常にていねいに演じたつもりだし、映画をご覧になった方たちを光のある方向に導けたらうれしいです。